空はどこから

地味に日記を書いていきます

奉納、花童 ~ 益城町にて

舞踏とは多かれ少なかれ「神事」としての要素を含んでいる

日々の精進を積み重ねた花童の踊りには、時として「神が降りているのかな」と思わせることがある

12月23日、益城町にて天皇誕生日祝賀・震災復興祈願イベント

やっと叶った。初めて生で観る こわらべf:id:faimil:20161230205353j:image……日本人形が踊っている

前回、東京の舞台で初めて あかねちゃん・ゆりあちゃんの娘踊りを観た、あまりのキレイさに驚いた。だから花童が大挙して眼前に現れたら、卒倒してしまうんじゃないか、と思った w

まずはくるみちゃん(月若さん)とゆりあちゃんが登場

f:id:faimil:20161230205216j:image月若さん、さすがに踊りの線が美しかった。全身が舞踊の鍛錬によって練り込まれている感じがする

そして こわらべ五花撰――かな・ゆうあ・れいな・きみか・すずが登場するf:id:faimil:20161230205413j:image

花童定番、熊本名物『おてもやん』f:id:faimil:20161230205314j:image五者五様の「おてもやん」――その個性を観るのも愉しい

花誠先生は敢えてこの娘たちの癖を「矯正」していないのではないかと思う。同じ振り付けを習っていながら、この娘たちの踊りは一人ひとりに個性がある。ラインダンスのように画一的に揃えてしまってはつまらない。「みんな違って、みんないい」というのは日本人の持つ美意識の特長かな、とも思う

みことちゃん・あやかちゃんの『因幡大黒舞』 f:id:faimil:20161231195254j:imageこの二人は遅れてきたヒロイン。今、懸命に花童の階段を駆け上がろうとしている。この衣装と踊りが意外と似合っていて、あやかちゃんが美少年(?)に見えた

阿波踊り』――本場徳島で見たことがあるので、この手捌き・足捌きには違和感があった。でも実際にステージで観ると、目まぐるしく変化するフォーメーションが面白い

そして、この奴ダコポーズが愛らしいf:id:faimil:20161231195328j:image

阿波踊り、或いは秋田県の西馬音内(にしもない)盆踊りなど、日本の踊りには、顔を隠すコスチュームも多いf:id:faimil:20161231195338j:image表情を見せないことで神秘性を高める。これも日本人が好む舞踊の特長、霊異を感じさせる演出かな、と思う

でも、YouTubeで百時間余り花童を観ている私にとっては、一人ひとりの個性――体格はもとより、腰の低さ・背の屈め方で、誰が誰だか何となく見当が付く

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舞踊とは神事――祈りである、今回の震災復興イベントから、その例を拾ってみた。

これはメドレー『肥後の通り名』にも入っている曲……YouTubeで調べてみたが曲名は分からなかった

f:id:faimil:20161231195239j:image石は吊って持つ吊って持つ石は~♪

f:id:faimil:20161230205253j:image天守櫓の石垣見上げ~♪

……この石垣を積み上げるような振り付け、今見ると、熊本城の武者返しの復活を思わせる

そしてラストのー曲は『365歩のマーチ』――言わずと知れた水前寺清子さんの名曲

熊本と言えば水前寺

f:id:faimil:20161231204141j:image熊本市内・水前寺公園成趣園……と、くまモンw)

――今の熊本にピッタリの、そして花童の娘たちにピッタリの  「CheerUp (元気づける)ソング」だなあ、と思う

f:id:faimil:20161230205509j:imageあなたの付けた足跡にゃ~ ♪
f:id:faimil:20161230205547j:imageキレイな花が咲くでしょう♪

f:id:faimil:20161231195316j:image腕を振って足を上げてワンツーワンツー♪

f:id:faimil:20161230205459j:image休まないで歩け~♪