空はどこから

地味に日記を書いていきます

ここに泉あり ~ 八千代座の花童

まずはサムネイル代わり、ごきげん・きみちゃん(^o^)f:id:faimil:20190518141703j:image

『ここに泉あり』は1955年、今井正監督による日本映画。群馬県に根ざし、山田耕筰を驚嘆させるオーケストラを作り上げた楽団員達の苦心譚である

今回の花童・八千代座公演を観ながら、頭に浮かんだのがこの言葉だったので、タイトルにしてみた

熊本に生まれ、精進を重ねて、憧れの八千代座に立つ 舞踊団・花童 ~ その溢れんばかりの生命力、タンタンと湧き出る泉のようだ ……

ー年ぶりの訪熊、やっと花童公演に来れた。そこには個々に成長した姿と変わらぬ清潔感

……ここに、泉あり! 

f:id:faimil:20190518142109j:imagef:id:faimil:20190518162441j:image

オープニングは『山鹿三番叟』花誠先生と本條先生が昨年の公演でお披露目した言祝ぎの曲。

昨年は年長の月若さん・あかね、ゆりあコンビと共に、小さな きみかちゃんが堂々たる演舞を魅せた
f:id:faimil:20190518164625j:image

今年は月若さん、あかねちゃんに代わって

入団して一年に満たない あかりちゃん
f:id:faimil:20190518165641j:imageその柔和な面影、優しい佇まい……かつての文乃さんに似ている、と思ったf:id:faimil:20190518215837j:image

そして成長著しい じゅのちゃん
f:id:faimil:20190518165715j:image
鳴物に居並ぶは次世代2トップ、かな・ゆうあ とすずちゃん
f:id:faimil:20190518170255j:image『山鹿三番叟』には保存会が設立されている。花童の新しい十八番。メンバー皆で演じ、育て上げてゆく演目となる

 

さて、第一部の目玉は名取・はつ喜月乃の大ネタ『鏡獅子』

昨年3月の湧々座~
f:id:faimil:20190518174351j:imageこの生まじめでハニカミ屋のお嬢さんが……

どーん!と獅子で登場する。おお~、とドヨめく場内f:id:faimil:20190518171223j:image
目の前、花道をつつつっと通り過ぎ、立ち止まるやいなや、次にどどどどっとバックして捌ける

私の席からは勢い余って後ろの壁に激突する姿が見えた。しかしキリリと結んだ表情は微動だにしないf:id:faimil:20190518175451j:image
f:id:faimil:20190518175552j:imageおそらく、名取を襲名するまでに、いろんな迷いがあった事だろう。名取としてやっていけるか、自分がそれに相応しいか……

その迷いを吹っ切るためには、これ程に烈しい演目が必要だったのではないか……

これは、踊り好きの少女がプロの舞踊家へと変貌を遂げるためのイニシェーション(通過儀礼)なのかもしれない

f:id:faimil:20190518183334j:imageこの日一番の記念品

 

さて、第二部の目玉は『湯籠ゆらゆらうためぐり』

本條秀太郎氏の唄と三味線で熊本民謡を紡ぐ
f:id:faimil:20190518182734j:image花道に次々と現れる花童たち
f:id:faimil:20190518182932j:image福連木の子守唄
f:id:faimil:20190518183126j:image山鹿の定番、とうろう踊り

「よへほ」を歌う本條さんの声、哀切に満ちて聴き惚れる

 

休憩を挟んで『熊本歴史絵巻』

その第ー景『峠の万才』。花道の幕が開いて、待ってました!で、花誠先生登場

昨年は大作『まかしょ』で豪快な演舞を魅せたf:id:faimil:20190518203121j:image

その男前なこと! 花童の振付けとのギャップに驚いていると、ファンの重鎮・Kさんに「あれこそが花誠さんですよ」と教えられた

今年は賑やかな万才師
f:id:faimil:20190518203530j:image場内笑顔で「目出度やな~目出度やな~」

瑞穂の国の物語~『俵はごろごろ』f:id:faimil:20190518203743j:imageちっちゃな三人娘に会場は益々和む
f:id:faimil:20190518204216j:image今年は声を掛けられなかったけど……ともかちゃん、キレイだったよ(^o^)/

f:id:faimil:20190518205150j:imageそしてこちらも三人娘

f:id:faimil:20190518205316j:image稲穂の髪飾りが愛らしい

f:id:faimil:20190518205430j:image現在の年長三人娘、かな・ゆうあ、そして ゆりあちゃんの軽快なジャンプ


レジェンド三人娘………月若・月乃にゆりあちゃんを加え、勇壮な山鹿太鼓をバックに「龍の女神」を踊る
f:id:faimil:20190518222044j:image

 

さて、第四景は芝居仕立ての『犬子ひょうたん物語』

ストーリーは……長くなるから端折るが(笑)、とにかく見てて楽しい演目だ

流行り病に苦しむ村、その庄屋さんが 月乃さん、相棒のひょうきん者に ゆりあちゃん
f:id:faimil:20190518211053j:image

霊水を求めて京都に二人旅、まるで弥次さん喜多さん。それぞれの女将さんが かなちゃん・ここねちゃん
f:id:faimil:20190518211603j:image四人でラインダンスも踊っちゃう(笑)

京都に着いたら『祇園小唄』ここで新三人娘 まい・あい・ひなたちゃん登場
f:id:faimil:20190518212047j:image

ナレーターは月若さん
f:id:faimil:20190518212205j:imageこの女給スタイルは ほとんどコスプレ(笑)

村娘四人組~
f:id:faimil:20190518212405j:image

きみちゃん・じゅのちゃんのこの表情f:id:faimil:20190518212506j:image

そして主役(?)の子犬は
f:id:faimil:20190518212745j:image
f:id:faimil:20190518231644j:imageあおばちゃん・はるかちゃん


f:id:faimil:20190518212901j:image着ぐるみでノリノリ(笑)


ストーリーは……とにかくいろいろあって……大団円
f:id:faimil:20190518213607j:imageまさにふるさと劇団のワンシーン!


私は、花童の子たちは踊りこそ達者だが、緊張しいなので芝居やセリフは苦手、と思っていた……ところがどうだ、この伸びやかな演技ぶりは!

花童、新時代の到来か?

 

そしてフィナーレ『いろはにほへと チヨマツくん』
f:id:faimil:20190518214257j:image
f:id:faimil:20190518214534j:image
f:id:faimil:20190518214157j:image
ご機嫌な笑顔でお別れ~

ありがとう、またね!

また来るね!

 

花童は熊本市のPR特命大使に任命されたらしい 

いつか、私の地元にも来てほしい……とファンクラブ北海道支部長(自称)は切に願っています

ご報告: 花童がご縁で知り合った皆様へ

唐突なご報告となりますが、私は4月初旬に千葉・松戸から、北海道・旭川に移りました

3月の湧々座公演の数日後に転勤の内示を受け、以後のドタバタで、恒例にしていた花童公演のブログ記事もアップ出来ないまま時期を逃してしまいました


旭川から熊本への直行便はなく、行程はこれまでの2倍となります。日帰りでも公演を観に行けた熊本は、前後ー泊を加えなければ行けない土地となりました 

それでも、今後大きなイベントがあれば、それに照準を合わせた旅行のスケジュールを組んでみたいと思っています。今回の異動は、云わば花童ファンクラブ関東支部から北海道支部への異動(?)のつもりです

 

最近の花童の娘達の伎倆の向上(その背景にある心の成長)は目覚ましく、今、花童は黄金時代を迎えつつあるのではないか、と私は思っています。直に観る機会が格段に減ってしまうことは大変残念です


花童スタッフの皆さま(お母さま方)、これからもよろしくお願い致します

湧々座の皆さま(読んでおられれば)、4月の公演、行きたかったです。転勤が決まって飛行機をキャンセルしました
そしてサポーターの皆さま、今後もYouTube等へのアップをよろしくお願い致します。遠隔地のファンにとっては何よりの情報源となっています

 

なお、早くから楽しみにしていた14-15日の八千代座公演は何とか前後の休みを取り、日程を確保しました

山鹿で見かけましたら「あ、北海道から熊が来た(笑)」と思っていただければ幸いです

 

3月、熊本のお雛様たち

f:id:faimil:20180413020719j:image
f:id:faimil:20180413031640j:image
f:id:faimil:20180413031658j:image
f:id:faimil:20180413020827j:image

 

4月、旭川は雪の中
f:id:faimil:20180413021003j:image

 

 

 

日本全国福まつり ~ 2月の花童

まずはサムネイル代わり、福娘・きみちゃん。
f:id:faimil:20180205075014j:imageこの後、『河内お国めぐり』で快演を見せる(笑)

2月3日、花童・湧々座定期公演

開演前、Sさんから「今日は水前寺公園のきもの祭りと重なって、午後は二手に分かれるそうですよ」と聞く。湧々座ではいつも2回づつ同じ演目が観られるものと油断していた……どれだ?1回しか観れない演目は!……午前の部からド緊張

午前の部、演目リスト
f:id:faimil:20180204161008j:image

そして午後の部
f:id:faimil:20180205080201j:image

『はかま踊り』午前の部の月若さん
f:id:faimil:20180206225019j:image
f:id:faimil:20180209185833j:image

午後の部はあかねちゃん・ゆりあちゃんの『かくれんぼ~天の岩戸家』
f:id:faimil:20180206225219j:image
f:id:faimil:20180206225218j:image
昨年の「初午まいり」では こわらベたちがこのキツネ耳で『祭り狐』を演じていた。今回、キツネとは無縁の演目でこのコスチューム……なぜ?

理由は簡単、このキツネ耳が……
f:id:faimil:20180208180948j:image
f:id:faimil:20180209185906j:image
カワイイ!からです(笑)

 

月若さんと同じく、午後に抜けたのは みことちゃんとあやかちゃん、午前の演目は『肥後五十四万石』
f:id:faimil:20180208181629j:image

このコンビも演目を重ね、何やらしっくりとした落ち着きが生まれているf:id:faimil:20180208181651j:image
もはや「名コンビ」と言っても良さそうf:id:faimil:20180208181812j:image

午後には こわらベの『梅』の後に『ポンポコニヤー』が追加されていた
f:id:faimil:20180208182209j:image梅は咲いたか~♪
f:id:faimil:20180209080014j:imageぽんぽこ
f:id:faimil:20180209080032j:imageにゃ~

 
各部とも、オープニングは『熊本城稲荷神社音頭』

先月、エンディングで通路に現れた こわらベたち、今回はステージに見とれていると、すぐ脇に かなちゃんが
f:id:faimil:20180209180048j:image

おお~!と振り向くとアップで ゆうあちゃん

わっ、こんな近くで観てごめんなさい、とつい謝まってしまう(汗)

その後ろに れいなちゃんf:id:faimil:20180205180335j:image

今、こわらベ三人娘を見て思う
f:id:faimil:20180207223414j:image……「愛らしい」と「美しい」の境界線はどこだろう
f:id:faimil:20180207223455j:image
f:id:faimil:20180207224513j:image
もし、ザ・わらベが美しくて、こわらベが愛らしい、とすれば
f:id:faimil:20180207223715j:image
f:id:faimil:20180207223759j:image……この娘たちは、既にザ・わらベ である

 

第二部のインタビューコーナー

お題は「最近、幸せだなあと思うこと」

午前の部はこの三人
f:id:faimil:20180207224820j:image安定のトップバッターは みことちゃん「今13才で、菊池神社大祭で十三詣りの奉納をしたこと。熊本城稲荷神社さまでも奉納の踊りをしました。福を頂いているので、私も踊りで福を届けたいです」この落ち着き、 そして神社を「神社さま」と呼ぶ美しい心懸け……みことの「みこ」は「巫女」なのか?と思った(笑)

すずちゃん「お囃子も習っていて、太鼓から鼓(つづみ)に上がったこと」熊八さん「すずちゃんが踊っていることを学校のみんなは知ってる?」すず「……知ってる人も知らない人もいる」

あやか「私も太鼓から鼓に上がったことです。踊りもキチンと出来るようになるのが夢です」熊八「別の夢もあるんだよね?」あやか「えっと……」

「知ってる!」と私 (笑)……答えは「料理人」、これは10月のインタビューのネタの再現だ

それにしても、この娘たち、どうしてこんなに緊張しいなんだろう、と思った。ホームグラウンドの湧々座、いつもの熊八さんとのトークなのに

……でも、これだけの緊張があるからこそ、良い踊りが生まれるのかも知れない、とも思う

 

午後の部

かな「嬉しかったことは学校の百人一首大会の5年生の部で優勝したことです。いつか本格的な大会にも出てみたいです……袴で」
f:id:faimil:20180208122000j:image
……百人一首の腕前は知らないけど、袴姿が似合うのは、みんな知ってるよ

ゆうあ「踊っている時が幸せ。稽古はきついけど」……踊っている君を観ているみんなは、もっと幸せだよ
f:id:faimil:20180208122049j:image

きみか「踊ったあと、かわいいね、キレイだね、と言われたときうれしいです」……面と向かって言えないから、ブログに書いてる

れいな「踊ったあとのお風呂、温泉も大好き」
f:id:faimil:20180206224924j:image……ん?優等生的なことを言うのかと思ったら、適度な抜け感(笑)。れいなちゃん、これはヒットでした (^o^)v

 さて第三部

お次の演目『春駒くらべ』を待っていると……わっ、ちっちゃい!
f:id:faimil:20180204215138j:image準こわらベの あおばちゃん、記念すべき湧々座初出演

かつて踊りも覚えないまま舞台に出て きみちゃんを困らせた(笑)  この子も、今はしっかり踊れている
f:id:faimil:20180204215249j:image

そしてじゅのちゃん、同じく初出演『紅葉の山』f:id:faimil:20180204215308j:image
あ~した天気にな~れ♪
f:id:faimil:20180203132222j:imageこの子で印象的だったのは玄宅寺の『五木の子守唄』。ある本で読んだのだが、この子守唄の時代、子守はまだ農作業が出来ない子供の仕事。ホントに幼くて、背負っている赤ちゃんの足が地面に着きそうなほど小さな子守がいたらしい。じゅのちゃんの五木の子守唄は、そんな時代を彷彿とさせた

 

この日のクライマックスは、これぞ花童オンステージ。YouTubeで何度も観た 『河内お国めぐり』

では、花童の日本全国福巡り、写真とともに辿ってみましょう。途中、間違ってたら蒙る御免 

まずは『河内鉄砲節』をのりのりで、歌う ゆりあと三味線あかね
f:id:faimil:20180206082242j:image

ヤーレン ソーラン ソーラン ソーラン♪
f:id:faimil:20180206082450j:image網を曳くのは きみちゃん・すずちゃん
f:id:faimil:20180206083517j:image函館ブルース~♪、までが北海道編

青森はリンゴ片手に ラッセラッセラ♪
f:id:faimil:20180206082703j:imageかつてはポスターにもなった ゆうあちゃん・きみかちゃんのパートを かなちゃん・れいなちゃんで。今回は一味違うぞ、と予感させる

佐渡佐渡へと草木もなびくよ♪
f:id:faimil:20180206185408j:image

ブルーライトヨコハマ~♪
f:id:faimil:20180206185551j:image午前の部はあやか・みことコンビ
f:id:faimil:20180206185646j:image午後は かな・れいなコンビ

 富士の白雪やノーエ♪
f:id:faimil:20180206190455j:image

月はおぼろに東山~♪
f:id:faimil:20180206190546j:image

お次はドジョウすくいでお馴染みの『安来節』、かつては ゆりあちゃん・めぐみちゃんの名パート
f:id:faimil:20180206123544j:image誰が演るのかと思ってたら
f:id:faimil:20180206123704j:imageぎょえ~~!
f:id:faimil:20180206123817j:imageか、かわいいぃぃ~~!
f:id:faimil:20180206123833j:image

神戸~泣いてどうなるのか~♪
f:id:faimil:20180206224324j:image

エンヤコラセ~ドッコイセ!と四国に渡って
f:id:faimil:20180207001832j:image踊る阿呆に見る阿呆♪
f:id:faimil:20180206224515j:image

南国土佐をあとにして~♪ f:id:faimil:20180207002225j:image

関門渡って九州上陸、『黒田節』
f:id:faimil:20180206230842j:image扇をパッと後ろに放る、かつては くるみさんの名シーン

来ました、熊本!『おてもやん』
f:id:faimil:20180206231129j:image

ちょっかいを出す黒田武士f:id:faimil:20180206231250j:image

槍を取り上げて、どうだ~!f:id:faimil:20180206231345j:image

お姉ちゃんをやっつけちゃった、ウッシッシ(笑)f:id:faimil:20180206231429j:image

武士を退治する最強おてもやん。かつての くるみ・あやのコンビの名演を、この小さな姉妹がやってのける。ポコンと時間が飛んでしまったような、不思議な感じ

小原はあ桜島~♪f:id:faimil:20180207002636j:image

ヒュッヒュと指笛『安里屋ユンタf:id:faimil:20180206224727j:image

河内鉄砲節に戻って
f:id:faimil:20180206224807j:image締めはド派手にラインダンス

ヤー!
f:id:faimil:20180209184626j:image日本中に(そして世界中に)届け!福~!

 

午後の部、ラストは特別興行、熊本城稲荷神社から福男・福娘がゲスト出演。景気の良いロ上と手拍子で福をお届け致します!
f:id:faimil:20180205123655j:image

「おひとり、代表で舞台に上がれます、福を授かりたい人~?」と場内を見廻す熊八さん、何気に視線を逸らす観客たち

結局舞台に上がったのは……なんと、ゆりあちゃんのお母さん
f:id:faimil:20180205122813j:image

ゆりあちゃん、「なにやってんの!?お母さん…」の顔(笑)
f:id:faimil:20180205122531j:image
花童の福、しっかり頂きました。今月も熊本に来て良かった~(笑)


最後に、今回思ったこと
f:id:faimil:20180205123550j:image愛らしい、かわいい、キレイ、美しい

……花童に一番相応しい言葉はどれ?

新宿、猿まつり ~ さるはげフェスの話

対バンイベント、久しぶりだ。大好きなユニットが休眠状態になって以降、ライブハウスに行ってない

それにしても、今回のイベントは大きいぜ
f:id:faimil:20180122165934j:image

漫画家・しりあがり寿プロデュース『さるハゲロックフェスティバル2018~10週年スペシャル!!』
f:id:faimil:20180122172838j:image

新宿ロフトにて。猛者は1月20日(土)16時オープニングから21(日)5時の打ち上げ終了まで参加。その後、始発で帰るらしいf:id:faimil:20180122175459j:image もちろん私たち夫婦にそんなガッツはないから、ちょんの間参加。冒頭の写真は21時前の「さるハゲロック・オールスターズ」(中締め?)、演者がステージに集結!
f:id:faimil:20180122180038j:image下手二人目に我らが知久くんがいる

私たちがこのイベントに参加したのは、知久くんが出演していたから
f:id:faimil:20180122180243j:imageなんとこの日、特別にあの『らんちう』を歌う。会場はどよめき、一緒にロずさんだ(のは私だけではないはず)

終了後、とにかく明るいマネージャーさん(後述)に声がけして、欲しかった『セシウムと少女』のCDをゲットする

 

もう一つの目的は「パスカルズ」。インストゥルメンタルの14人ユニットで、ここには知久くんに加えて、同じく元・たまの石川くんも加入している
f:id:faimil:20180122181216j:imageステージ手前に円陣、周りを観客が取り囲む
f:id:faimil:20180122181239j:image知久くんの後ろにランニングシャツの石川くん。演奏中、打楽器の上にバチをポトン、ポトンと落とす、その音が音楽。昔とちっとも変わってない(笑)

パスカルズは大林監督の映画『野のなななのか』にも幻想的な音楽集団として客演している
f:id:faimil:20180122191632j:imageパスカルズは正にそういう楽団

ピアノの女性が玩具のようなピアノを膝に乗せている
f:id:faimil:20180122184007j:image

それが如何にも「行進する楽団」をイメージさせた
f:id:faimil:20180122193609j:image

ああ、芝生に寝転んでこの人たちの音楽を聞きたい

 

MainStageと扉を隔ててCurryStage。ここでは「さるフェス名物」のカレーを売っている。その脇で、しりあがり寿さん、松尾貴史さん、小野頼雅生さんの『カレートーク
f:id:faimil:20180122182059j:imageしりあがりさん、生で見るのは初めてだが、少なくとも鼻の大きさは手塚治虫に似ている
f:id:faimil:20180122183533j:image

松尾さん「動物の感覚でもっとも敏感に食べ物を感じとるのは嗅覚、サメでも何でも鼻が先端に付いている。だからまず香りで刺激するカレーは食べ物として優れているんです」 しりあがり「では、鼻をつまんだらうんこでも食えますね」 松尾「ただ、酸っぱいのと苦いのがあるから」……うん?

同じステージ、「トラ&アッキー」の迷曲
f:id:faimil:20180122184213j:imageおじさん二人が元気に足踏み、「ちんけまーん、ちんけまーん」と歌い、観客も合唱する(笑)

こちらは「サイモンガー・モバイル」
f:id:faimil:20180122184536j:image40代(?)の夫婦ユニット。私のお気に入りは『塩でなんとか』に『いぶりがっこ』。所帯じみてるのか(?)、食べ物ネタが多い。曲の終わりに必ず、開いた両手を突き出して「じゅう~」と言う。観客もマネをする。当然私もマネをする

 

これは青春のイベントである。四十代だろうと五十代だろうと、この人たちは青春を謳歌している。いつまで続くか分からないけど、好きなことをやっている

『インターナショナル』の曲とともにスクリーンが上がり、黒いヘルメットのー団が現れる。「俺たちは左翼だ!」―ーバリバリのハードロックをがなるのかと思ったら……ホンワカ フォークを奏でる

ああ、バカらしい。バカらしくていいや。バカらしいのが青春。バカらしいのが人生。キラキラしたもん勝ち―ーー

そんなフェスでした

 

締まりがないブログなので、過去ブログの再録。私たち夫婦の青春、「たま」について

……青春は終わらない?

  

 

▽▽▽▽▽

『知久くんに会えた日 ~ 知久寿焼さんのこと』
2015-02-02
 
どうだい、この幸せそうな羊たち
f:id:faimil:20180122170036j:image真ん中は誰かって?
ほら、「たま」の知久くんだよ

たまのメンバーが解散後もそれぞれの音楽活動をしているのは知っていた。

昨年『たまの映画』というドキュメンタリー映画を観たときに『たまははき~居酒屋ライブ』というDVDを買っていた。
f:id:faimil:20180122171056j:image
f:id:faimil:20180122171121j:image

早い内に知久くんのライブを観ておこうよ、
と夫婦で話し合っていた。
――なお、私たちの方が年上なので、独身時代以来の親しみを込めて「くん」付けで書かせていただく。

元々、私たちの音楽の好みは一致していなかったのだが、ズバリと一致したのは「たま」だった。
まだ独身の頃、ふたりで初めて行ったライブが札幌の たま。
その後、友部正人さんとの2マンも観た。

関西に住んでいた頃は大阪に観に行った。
吉田戦車さんのマンガ『ぷりぷり県』とのコラボはこの頃だ。

北海道の地方にいた頃は、美幌町の公民館で観た。
私は無精者である。「たま」だから行った。


芸能人を見慣れない地方の人が実物を見た時、よく浮かぶ感想……
「ホントにいたんだ!」

知久くんを初めて見たとき、不思議な気がした。
背中にチャックが付いていて、別の生命体が出てくるんじゃないか、と思った。
その頃は幼児のような服装、いわゆるガラモンスタイル。
小柄なイメージがあったが、実物は大きい。石川くんと変わらないくらいである。その存在感――

だから、私は思った
「たま」って、ホントにいるんだ
そして、隣りの連れに囁いた。
知久くん、大きいね……


今回のライブは東京足立区、梅島Yokotopia、閉店記念ライブということだったから、このライブハウスは今はない

 終演後、ステージ上で楽器を仕舞っている知久くんにオズオズと声を掛けた。
話すのは初めてなのだ

知久くんは気軽に応じ、一緒に写真を撮りましょうと肩を組んでくれた
イカ天以来のファンです、〇〇も観ました、〇〇も行きました」
「もう、すっかり汚いジジイになっちゃって……」
知久くんは前歯が一本抜けた顔で笑った。
……お互いさまですよ(笑)

 
物販のテーブルにはマネージャーさんがついていた。
会場の最後部にいた私がちらちら見ると――この中年女性は、知久くんの歌に合わせて身体を揺すって踊っていた。
ドキュメンタリー映画にも登場してましたよね?」
あっはっは、と嬉しそうに笑った。
知久くんのことならいくらでも話したそうだった。
f:id:faimil:20180122171027j:image

音楽を好きな人が音楽を歌っている
音楽を好きな人がそれを支えている
音楽、音楽、音楽……
知久くんは私たちの音楽である
四半世紀に亘り知久くんの音楽が好きだった私たちは、この日ここにいた。

 

この思いを表現するのにぴったりの曲がある
歌詞を要約して紹介しようと思ったけど、略せなかった
長いけどそのままで


『ちょっと今ココだけの歌――知久寿焼

へんな声で歌うこの人の歌を聞いているあたし/あたしは今ここにいる/
こんな声で歌うこの僕の歌を聞いているあなた/君は今ここにいる/君は今ここにいる/僕は今ここにいる

ここにいまいながらにして夢の中の人もいる/頭の中身がよそに出かけちゃってる人もいる/とりあえず今は/今はいっしょにここにいる/どんな間柄にしても今は一緒にここにいる

こんないい気分で歌うこの僕の歌を聞いているあなた/君は今ここにいる/僕は今ここにいる

ちょっと今ココだけのことだけどみんなちゃんとここにいる/

へんな声で歌うこの人のうたをきいているあたし/

私は今ここにいる
……

 
今年4月、『セシウムと少女』という映画が公開される。
知久くんが主題歌を歌うそうだ。
その曲が披露された……


十万年経ったぼくらは
恥ずかしいままなのかな♪


放射能まみれで豊かさを求める私たち

それを「恥ずかしい」と表現する言葉の感性……


知久くん、参りました

 ▽▽▽▽▽

 

今回のイベントで入手した『セシウムと少女』のC D
f:id:faimil:20180122171343j:image

その歌詞(抜粋)

♪きみは嫌われ疎まれながら 僕らのホントを教えてくれた

きみは嫌われ疎まれながら ぼくらのウソをあからさまにした

いつまでも残るきずあとは かなしいきみのおくりもの

ぢうまんねんたったら ぼくら

もすこし賢くなってるのかな

ぢうまんねんたってもまだ

はずかしいままなのかな……

 

智衆さんがいた ~ 熊本・玉名にて

ここを訪ねたのは昨年の11月5日のことだ。訪熊中ぽっかり空いた時間、思い付いたのが「笠智衆さんの生家が見たい」だった

f:id:faimil:20180112123711j:image

熊本城の近く、花畑交通センターから路線バスで数十分、グーグルマップを片手に「たぶんこの辺……」のバス停で降りる。目指すお寺は丘の上。川沿いをテクテク
f:id:faimil:20180112123843j:image

案内板が見えてくるf:id:faimil:20180112123928j:image
坂を登るとf:id:faimil:20180112124013j:image
ここ!f:id:faimil:20180112125508j:image
映画看板のレプリカが並ぶ
f:id:faimil:20180112124210j:image

来照寺、智衆さんはここで生まれた!
f:id:faimil:20180118122131j:image

因みに来照寺は なむあみだぶつの本願寺派西本願寺)、いわゆる「お西さん」。私の家の宗派は大谷派で「お東さん」。柴又帝釈天は なむみょうほうれんげきょうの日蓮宗


お寺の手前に「Actοr Chishu Ryu」のモニュメント
f:id:faimil:20180119072928j:image
f:id:faimil:20180119001803j:image 

すぐ隣に立花神
f:id:faimil:20180118214759j:imageそこから見える風景
f:id:faimil:20180118214902j:image自叙伝によれば、幼少期、智衆さんはここでハレー彗星を見た


そこから細い石段、歩道が続いている
f:id:faimil:20180118215040j:image
f:id:faimil:20180119075452j:image
智衆さんは少年期……例えば着物に学生帽で……ここを駆け下りたことだろう
f:id:faimil:20180118215514j:image何匹も見かけたトラ縞の大きな蜘蛛。竹竿でいたずらとか、していたかもしれない
そして柿の木
f:id:faimil:20180119073206j:image
遥か彼方に金峰山
f:id:faimil:20180119073436j:image

 

本堂下のベンチに腰掛け、のんびりとお茶を飲んだ

f:id:faimil:20180118123534j:image 
かつて、ここに智衆さんが居た……

 

寡黙で正直、「男は泣かないもの」と信じきっていた明治生まれの日本男児

ひょっとすると、現実の智衆さんは私のように怠け者だったかもしれない。私のように嘘つきだったかもしれない。私のように意地きたなかったかもしれない

でも智衆さんは人生を通じて『笠智衆』を演じきった

そして、智衆さんは人間が斯うありたいと願う理想型のーつ、日本人の原風景(ふるさと)となったのである


以下は智衆さんの出演映画を書いた過去ブログ、少しアレンジして再録します

 

◇◇◇◇◇

『邦画のふるさと ~ カルメン故郷に帰る
2016-02-04 』


昨年、CS放送で久しぶりに『カルメン故郷に帰る』を観た
1951年、国産初の総天然色(カラー)映画
私の母は娘時代に地元の公民館で観たらしい
f:id:faimil:20180111083233j:image

人気絶頂の高峰秀子さんが、頭の弱い「自称、舞踏芸術家≒ストリッパー」となって里帰りをする

トップスターのセミヌード、しかも総天然色、世間は驚いたろうな~
「デコちゃん!なにやってんだよぉ~!?」
純情ファンの悲鳴が聞こえるようだ


さて、私がこの記事のタイトルを「邦画のふるさと」とした理由
それはこの映画にみっちりと込められた、日本人の情感――


カルメンが帰る日
父親は娘の姿を見たくないと牧場の仕事に出てしまう――ホントは会いたくて堪らない。でも派手に着飾り、変わり果てた娘を見るのがつらいのだ

おきん(芸名カルメン)と朱美(同行してきたストリッパー仲間)は北軽井沢の駅から馬車で牧場に到着する
まあ、素敵な景色!とばかりに草原に駆け上がり、舞台仕込みのキテレツなダンスを踊り出す――総天然色、空の青・白い雲、そして草原が絵画のように美しい

やがて緑の稜線に、孫(カルメンの甥)に手を引かれ、しぶしぶと連れ戻された父親の姿
「お父ちゃーん!」元気に手を振るカルメン
父親は……ペコリと、お辞儀する?

カルメンはもどかしげにハイヒールを脱ぎ、それを両手に振り回して高原を――父に向かって走り出す
カメラは遠景で――牧歌的な空と草原

「お父ちゃん、久し振りっ!」息を弾ませるカルメンに、父親は「ああ…ああ……」とモジモジするばかり

そして再び遠景――
肩を抱き、寄り添いながら丘を降りてくるカルメンと父


カルメンの相方、マヤ朱美役は小林トシ子さん
「この人はダンサーなの?」一緒に観ていた妻が言うので「違うよ!」と言下に否定したのだが、調べてみると元・日劇ダンシングチームの人だった
私の記憶にあったのは同じく木下監督の『破れ太鼓』――トシ子さんは深窓の令嬢を淑やかに演じていた――そのキャラの変わりっぷり!女優って凄いや

一方、キャラが変わらないといえば笠智衆さん
小学校の校長先生、どんなキャラかといえば――笠智衆さんのようなキャラである(笑)

カルメンをおだてて、村でストリップの興行を企む丸十(村の有力者にして勘定高い商売人)
カルメンの父が談判に詰め寄る、掴み合いになりかけた時、校長が割って入り、丸十を投げ飛ばす
転がる丸十の前で、校長は己の胸を叩き、拳を高々と突き上げる

わしを見ろ!わしは今、暴力を振るった
f:id:faimil:20180111082803j:image

だが、自分の行為に一点の後悔もせん
f:id:faimil:20180111083526j:image

浅間山が分かってくれる
f:id:faimil:20180111083559j:image
浅間山阿蘇の山と置き換えれば、そのまま熊本男児、智衆さんの生き様となる

 

さて、このドタバタ騒動の中
戦争で盲目となった元教師とその妻
妻はたった一つ残った財産の馬を使い、荷馬車を牽いて細々と生計を立てている
夫はアマチュア楽家、オルガンを弾いて故郷を歌った曲を作るのが唯一の慰め
でも、虎の子のオルガンは借金の形に丸十に取り上げられ、幼子に手を引かれて小学校までオルガンを弾きに行く
その帰り道、迎えに来た妻と荷馬車に乗っている。幼子はスヤスヤと寝入っている
穏やかに流れる時間、ふたりの何気ない世間話――ここでは、柔らかな触手をからめ合うような、夫婦の交情が描かれる


現役独身の小学校教師は佐田啓二さん(中井貴一さんのお父さんだよ)
田舎で退屈してきた朱美に色目を使われる
「何を話してたんだい?」笑顔で尋ねる同僚に
「話してたんじゃないよ!脅されてたんだ!」

ストリップ興行当夜、カルメンの父親は家に居たくないと校長の家に来る。校長は二人の先生も家に誘う
かくて、ストリップの喧騒シーンと交互に描かれるのは、泣きじゃくる父と寡黙な校長、その向かいに座らされた二人の教師

このシーンをビデオで一緒に観ていた私の父は言った
「若先生、可哀想に……ストリップ見たかったろうなあ」


話は少し戻って
カルメンが村で裸踊りをすると聞きつけ、校長は止めるべく牧場を訪れる
校長からこれを聞いて腰を抜かさんばかりの父親は、よろよろ後ろを付いていく
踊りのリハーサルをしているのだろう、丘の向こうからカルメンと朱美の嬌声が聞こえてくる

そして一本の老木の下に辿り着いた時、父は校長に縋りついて止める
カルメンことおきんは幼い頃、この老木の下で牛に蹴られて泡を吹いた。それ以来、おきんの頭のネジは緩んでしまったのだ

父は言う
「あいつが踊りたいというのなら、踊らせてやってくだせえ
この木の下で牛に蹴られたのが身の不運……
あいつが笑い者になるというのなら、わしも一緒に笑われますだ」


ラスト、興行で大儲けをした丸十は上機嫌。だが、カルメンの父親に罵られた言葉が胸に残っている
馬車を牽いてきた音楽家の妻に言う
「オルガンを持って行け、盲人のたったーつの楽しみを取り上げられるか!いいか(周りに聞こえるように)タダで返すんだぞ!」


東京行の汽車が走る――後部の無蓋車でカルメンと朱美は優雅に腰掛け、田舎に名残を惜しんでいる

男たちが次々と線路沿いに駆け寄り、ふたりを見送る
「いい村だったわねぇ」カルメン達は上機嫌
「あいつら馬鹿ヤロウだぜ」村人達は一様に嘲りの笑いを浮かべている

汽車は軽快な音を刻んで去っていく
――終り

 

カルメン騒動は一陣の風、村人達はやがて忘れるだろう
人の噂も七十五日、父親の屈辱も薄まっていく、しかし娘を想う情は終生続くのだろう
若先生は素朴でおまんじゅうのような娘と慎ましい所帯を持つのだろう
盲目の音楽家とその妻は、貧しさを禍福として、欲のない小さな生涯を送るのだろう

カルメンの帰郷は一時の夢
でも、その喧騒は盲目の音楽家にオルガンをもたらした――
それ故に、カルメンの人生は豊かな彩りを得たのである


可笑くて哀しくて、もうどうしようもない気持ち――坂口安吾はそれを『文学のふるさと』と呼んだ

だから私はこの映画を『邦画のふるさと』と名付けてみた
可笑しくて哀しくて情感が身に沁みて……
それでいながらエロティックさにも眼が引かれてしまう
男って情けない……
ああ、ホント、ど一しよーもない

それが人間のふるさと

 

 

風、薫る ~ 1月の花童

まずはサムネイル代わり、羽根つき・きみちゃん
f:id:faimil:20180108162453j:image

初春の花童・湧々座定期公演、テーマは「言祝ぎの舞」

第一部冒頭は、これぞお正月  『春の海』
f:id:faimil:20180109123656j:image私が親戚の伯父さんなら、お年玉を奮発したくなるような艶やかさ


f:id:faimil:20180109123915j:imageそして月若さんが優美に舞い


f:id:faimil:20180109124122j:image春はそよそよ、爽やかに

 

ー部のメインは『越後獅子f:id:faimil:20180109162623j:image
f:id:faimil:20180109162129j:image
f:id:faimil:20180109165745j:image
f:id:faimil:20180109162821j:image
f:id:faimil:20180109162928j:image
f:id:faimil:20180109165352j:imageザ・わらべ、こわらベが総力戦で舞う、私のお気に入りの演目
 

第二部はこわらベの書き初め=今年の目標 を披露

午前の部は
f:id:faimil:20180108231120j:imageかなちゃん「毎日コツコツ練習する、特に膝を曲げて踊るように気をつけたいです」


f:id:faimil:20180109170903j:imageみことちゃん、これは著名なジャーナリストの言葉らしい。しっかり練習してきたね、スラスラと述べるコメントに観客は皆感心


f:id:faimil:20180109171204j:imageあやかちゃん「こけの一心」。ここみちゃんは「文武両道」 。4人ともテーマは弛まぬ努力

午後の部
f:id:faimil:20180109171538j:imageすずちゃん「笑顔で ガンバル」


f:id:faimil:20180109171723j:imageれいなちゃんもテーマは笑顔


f:id:faimil:20180109171840j:imageみかちゃん「曲に合わせた笑顔」


f:id:faimil:20180109171930j:imageゆうあちゃん「踊っている時、目線が下がらないように気をつけたい」

教わった振り付けを一所懸命なぞるところから、一歩先の表現力へ。月若さん達をお手本にしながら、それぞれに自分の課題を見据えているのだろう

 

 第3部 

『ひのくに夢幻』
f:id:faimil:20180109174053j:image雨は降る降る 人馬は濡れる  越すに越されぬ田原坂……これを聴いて泣かぬ者は日本男児にあらず!……夢破れた男子の哀感をうら若き女性が演じる。私が今もっとも好きな演目の一つ

一方、こわらベは『KURODA―BUSHI』。こちらはおもちゃのように愛らしい

五人揃って わらベンジャー!の決めポーズ
f:id:faimil:20180109175209j:image

お気に入りのポーズなので別角度でもう一枚
f:id:faimil:20180109175313j:image

 

あやかちゃんの『ゆるしてネ』f:id:faimil:20180109175604j:image
からの『炭坑節』f:id:faimil:20180109181904j:image振袖姿で踊ると盆踊りの定番もお座敷芸に見える 

そのまま みことちゃん、ここみちゃんの演目を経て
f:id:faimil:20180109182542j:image

サインはV』!

左の月若さんから、V、I、C、T、O…そして前列3人が花びらのようなY
f:id:faimil:20180108210207j:image

レシーブ
f:id:faimil:20180109235504j:image
トス
f:id:faimil:20180108210338j:image

ジャンプ、ジャンプ、ジャンプ、ジャンプ~♪
f:id:faimil:20180108210302j:image
サインは……ブイ!
f:id:faimil:20180109182859j:imageこのドラマが放映された昭和40年代、ドラマ主題歌の名曲といえば……『サインはV』『なんたって18歳』『俺は男だ』……その頃、私は(花誠先生も)小学生。それは戦後日本の青春期……苦労、困難の先には きっと幸せがある! と信じる時代の明るさがあった
f:id:faimil:20180109235634j:image

公演後、「まさか、『サインはV』を持ってくるとはねえ~」と私が言うと、花童ファンの先輩たち「まあ、花誠さんだから」とニヤニヤ

……そうか、花誠先生ってお茶目な人なんだ(笑)

 

そしてトリのー曲『上を向いて歩こう
f:id:faimil:20180109183930j:image場内合唱、手拍子で。月若さんをセンターに軽快な踊り
f:id:faimil:20180109184608j:image
f:id:faimil:20180109235720j:image
そして踊りは客席へと流れ出すf:id:faimil:20180109184705j:image下手通路側に座っていた私の脇を微かな風がすう と吹き抜けた

と、私の目の前に立ち止まったのは、ゆうあちゃん!……こんな間近で踊りを観るのは初めて。小さな身体から溢れ出す存在感に圧倒される

……目線、下がってなかったよっ(笑)


午後の部は上手に陣取っていると、再び爽やかな風が吹いて、私の脇、手の届くような距離にすずちゃんが……座っている私と同じ高さ、その小さなうなじが軽やかに躍動するのを見て

……心が薫風で満たされるような気がした

花童の魅力は、日本舞踊に精進を積み重ねている この娘達から感じる、涼やかな空気

青春の清潔感ではないか、と私は思う
f:id:faimil:20180110083440j:image
  

 

おまけ……公演の合間、熊本城稲荷神社に初詣
f:id:faimil:20180108162657j:image「今年も健やかに花童が成長しますように」とお祈りして
f:id:faimil:20180108162853j:imageおみくじひいたら……

 

f:id:faimil:20180108163000j:image大吉でした!

サンタ・雪ンコ・恋ダンス ~ 12月の花童

まずはサムネイル代わり、雪ん子・きみちゃん
f:id:faimil:20171227180205j:image

12月の湧々座定期公演、演目はこちら
f:id:faimil:20171227180306j:image

大雑把に括ってしまえばテーマは『雪国抒情』と『クリスマス』

熊八さん中途半端にサンタ帽f:id:faimil:20171227182520j:imageもっとがっちりサンタ・コスをすればいいのに、と思っていたら、それが出来ない理由があった

 だって……

これだもの
f:id:faimil:20171229111130j:image

これだもの!
f:id:faimil:20171229111218j:image

ビミョーなイケメンおじさん・熊八さんがサンタになっても霞んでしまう
f:id:faimil:20171229111705j:image2等身の金蔵くんなら影響ないけど

マライア・キャリークリスマス・ソングを軽快に踊る
f:id:faimil:20171229111914j:imageおそらく踊りの世界には身体の使い方、芯の部分にジャンルを超えた共通項が有るのだろう
f:id:faimil:20171230002210j:image
f:id:faimil:20171229202244j:image日舞で鍛練された身のこなしは洋楽を踊っても美しい
f:id:faimil:20171229112347j:imageこの辺はちょっとウェストサイドストーリーも入っているw

 

第一部では、日本の冬、 雪ん子祭り!
f:id:faimil:20171229130926j:image
f:id:faimil:20171229201210j:imageザ・わらベの2トップ、あかねちゃん・ゆりあちゃんがおどけた仕草で登場した時、あまりの可愛さに「子どもみたいだ」と思った。でも考えてみればミドルティーンのこの二人…………
f:id:faimil:20171229201308j:imageまだ「子ども」と言っても良いくらいなんだよなあ 

お次の雪ん子は れいな・かな・みことちゃんf:id:faimil:20171229174654j:image雪洞片手に静々と
f:id:faimil:20171229175005j:image
そこに雪灯りが見えるよう……北国育ちの私には、雪の夜のシンとした空気が懐かしい
f:id:faimil:20171229175346j:image 

そして三番手、ゆうあ・きみか姉妹にすずちゃんf:id:faimil:20171229181317j:imageもうそのままで民芸品
f:id:faimil:20171229181501j:image「ふぁ~」という感嘆詞しかでてこない
f:id:faimil:20171229181545j:imageこの、足をバタバタさせる仕草に名作『だるま踊り』を連想したのは、私だけだろうか?

ー部の締めは津軽の『じょんがらまつり』
f:id:faimil:20171229182846j:image月若さんとザ・わらべに ここねちゃんが加わっている
f:id:faimil:20171229184223j:imageこの三人と並んで踊るのは、強烈なプレッシャー。緊張で息も止まる思いだった事だろう。でも、あかねちゃんや ゆりあちゃんも、こんな緊張を繰り返して今がある
f:id:faimil:20171229184854j:image花童を見続けるということは、この娘たちの「成長の記録」を見守ることなんだなあ、と改めて思った

クリスマス特典、お楽しみ抽選会。くじ引きで花童グッズが当たるf:id:faimil:20171229185212j:image

中でも公演の最後では、ー名限定でサイン入りグッズ
f:id:faimil:20171229185530j:imageゆうあちゃんが引いた番号は……

熊八さん「ミラクルです! サンタが舞い降りてきました~!」景品はいつも山口から駆けつけるFさんの許へ
f:id:faimil:20171229185816j:image

そして午後の部
f:id:faimil:20171229185948j:image私が引く~!と手を上げた きみかちゃんが引いたのは……今度は逆ミラクル、月若さんの妹さんに当たっちゃった(笑)

公演後、「身内が当たっても……」とお父さんが私に譲ってくれた

「このサイン……いいなあ~」
f:id:faimil:20171229190356j:imageこの日だけ、二度と手に入らないお宝である

 

そして第三部、演目を見て、来た~!と思った。観たかった『恋ダンス
f:id:faimil:20171229195513j:image
f:id:faimil:20171229195747j:image
f:id:faimil:20171229191611j:image
版権の為にYouTubeではアップ出来ない。私にとって幻のナンバー。日本舞踊でどんな味付けをするのか

食い入るように二回観て、分かった!
f:id:faimil:20171229200204j:image
そうか、この振り付けは……f:id:faimil:20171229195550j:image
f:id:faimil:20171229191742j:image
f:id:faimil:20171229195946j:image『おてもやん』!

なるほど~、熊本の恋する乙女と言えば……おてもやんだよなあ~w 
f:id:faimil:20171229200022j:image

軽快なポップスに おてもやんが良く似合う

今後、この曲を聴く度に私は花童を思い浮かべる事だろう。そしておてもやんを観たら、恋ダンスを思い浮かべる事だろう(笑) 

盛りだくさん、あっという間のクリスマス・イベントでした

今も私の頭は恋ダンスのリフレイン……

泣き顔も♪f:id:faimil:20171229200907j:image

黙る夜も♪f:id:faimil:20171229200949j:image

揺れる笑顔も♪f:id:faimil:20171229201032j:image

いつまでも~♪f:id:faimil:20171229201508j:image

いつまでも~♪f:id:faimil:20171229201555j:image

 

皆さま、このー年ありがとうございました!

来年もよろしくお願いします
f:id:faimil:20171229201628j:image