たぬきの宝箱 ~ 湧々座の花童
日記代わり、と言っていながら私のブログは三月で途絶えていた。是非とも書かなくては!と思える程のネタがなかった。気力が湧かない
その気力を掻き立てたのは………やっぱり花童だったね(笑)
とりあえず、サムネイル代わりに凛々しいきみちゃん
スマホのカレンダーに花童の公演を書き込む時、いつも絵文字を付けている。ヒヨコが手を振っているのが目印だ
仙台公演を観に行って以来、ヒヨコが途絶えていた。公演スケジュールが分からず、訪熊の予定が立てられなかった
二月、湧々座で熊八さんに挨拶した時「来年度は公演時間を長くして、しっかりしたものをお見せしますよ」と聞いていた。湧々座は云わば私のホームグラウンド。定期公演だから旅程を組み立て易いのである
そして…4月、5月…いつ花童を観に行けるんだ!?と思っていたら、この情報!
この画像はさっそく私のスマホの待ち受け画面となり、カレンダーには来年3月までヒヨコが並んだ
さて、前置きが長くなった
7月、湧々座の花童公演。演目はこちら
お久しぶりです熊八さん
『七タ抒情』は仙台で初めて観た七人の星娘が淡い衣を纏って舞い踊る。清浄感溢れる演目だ。この対極で赤い衣で激しく踊るのが『阿蘇悠久』だな、と思う
年長さん3人がステージに残って『藍の海』
こちらは哀感漂う海の精
途中、熊本城の謎を明かすバーチャル3D動画が入って(何しろ湧々座は『学びの施設』なので)……怒涛の第二部へ
第二部は最初からメンバーが登場。毛氈の上で見守る中、次々と演目が披露される
『七タ~青柳』これぞ「ザ・わらべ』という大人びたー曲を文乃さんと明音さんで
私のお気に入りシーンはここ
日本舞踊の持つ緊張感の内、時にハッとさせられるのは指先の美しさ。この文乃さんの嫋やかに張り詰めた指ーー午後の部ではこの指差しを撮りたくて連写した
お化粧直しの文乃さんとキセルを扱う明音さん。中学生・小学生の頃から観てきた(YouTubeでだけど)この二人、何とまあ艶っぽくなったことか
それを見詰める妺童たち
湧々座のステージは何故か下手側の照明が暗い。でもそのせいか、下手端に座るれいなちゃんの瞳が一際星を湛えてキラキラしていたのが印象的だった
『潮来出島』を披露するのは みことちゃんと あやかちゃん
あやかちゃん、初見の頃に比べると固さが取れて所作が滑らかになっている、目顔立ちがキッパリした花童きっての美少年(?)である
初見の頃から完成度の高かったみことちゃんは、おそらく既に踊りの経験者だったのだろう。もう少し早く生まれていれば、かつての嘉恵さん、希海さんのように第三の「ザ・わらべ」になっていたんじゃないかと思う
そして河童が登場!
ゆりあちゃんの当り役『磯節河童』ーーこの娘の踊りはエネルギーの塊り!コミカルな曲、賑やかな曲が良く似合う。一度生でみたいなあと思っているのが『火の国旅情』ーー 「阿蘇は火の山~空の果て~♪」大きな声で歌いながらご機嫌で踊る、私のお気に入りのー曲である
お次は「こわらべ」。待ってましたの『おいでまっせ』ーー幼な過ぎず大人過ぎず、今のこわらべにぴったりの演目。今回は華やかに振袖姿で舞う
何が好きって、この曲には
ぽんほこ狸と
カニさんポーズが登場する!
そしてダイナミックな『阿波のうずしお』
文乃ちゃん、姿勢が低い!
トリのー曲は湧々座の定番『くまもと音頭』。事前に「皆さん一緒に歌いましょう」と熊八さんのミニ講習が入る。予習して行ったので無事、三番まで歌えました(笑)
午前、午後、計2時間。3か月半ぶりの花童、たっぷり楽しめました。そしてこの娘たちは、ちょっぴりおとなになっていました
公演後、空港行のバスに飛び乗って、スマホに撮りためた写真を眺めて思ったこと……
実は先月、スマホを買い換えた。今度は連写機能付きだ。元々カメラオタクではない私は、花童を撮るためにカメラ機能を優先してスマホを選んだ
首を三角に傾げる花童お得意の振り付けも連写で撮れた
眺めながら、ふと思った
板状の、ポケットに納まるような薄っぺらなスマホ……でもここに、花童の写真と記憶がたっぷりと詰め込まれている
これって……私にとっての「宝箱」だなあ
おまけ
前日、夜遅くホテルに入った。翌朝、11時の公演までどうしようか……で思い付いたのが「くまもと音頭巡り」
その3番
♪楠の香かおる名城の長塀下りゃ洗馬橋
新町~唐人~鍛冶屋町~♪
駅前のホテルから辿ってみた
新町
唐人
鍛冶屋町~♪
途中、タンタン湧く泉
「蛇口捻ればミネラルウォーター」と書いてある
そして船馬橋。欄干を見上げるとーー
ポンポコ狸と
カニさんがおったよ(笑)