白い狐は良い狐~花童・初午をどり
YouTubeで飽かず観ている花童の動画
お気に入りは数々あれど、その一つが『祭り狐』
2月11~12日、二度目の訪熊。目的は……狐!
この演目、こわらべの5人がきつねの耳を着けた衣装で踊る……そりゃ萌えるよね
花童の出演スケジュールはホームページにアップされない。情報が掴みきれない中、フェイスブックにシェアされたポスター画像
『くまもと初午をどり』
これって、きつねだよね。きっと祭り狐、演るよね!?
そうそう頻繁に熊本まで飛べない。イベントを選ぼうにも情報がない。だから、きつねに賭けて飛んでみた
熊本城城彩苑、勝手知ったる湧々座。ロビーで熊八さんにお久しぶりと挨拶。そして手にした演目リスト
よっしゃ!祭り狐!
演目は12曲、これは!と思うものも多々あるけれど、ここでは狐に絞ります。とても書き切れないから(笑)
まずは本ぎつね、かなちゃん・れいなちゃんが登場
中央でコン!
前口上の合間でコーン!
コン!
この二人が、けものらしい狐を演じる。腰を落し前屈みになった かなちゃんは、まさに肉食獣の狐そのもの。これはダイナミックな動きが得意な、この娘の当たり役である
一方のれいなちゃんは、上半身がひょろりと伸びて、むしろ穏やかな草食獣に見える。この娘の当たり役は『うさぎ団子』――と私は思っている。この演目も生で観たいなあ……よ~いよい♪
そしてきみかちゃん。桶を抱えて登場。中には狐の好物、油揚が入っている
それを取り合う、かな狐・れい狐
桶で連想されるのは『江津湖音頭』――2012年に柴田さんが投稿した傑作動画がある
その頃から――横座りすると両足が浮いちゃうような幼い頃から――きみちゃんはこわらべの第一線で踊ってきた、まさに花童の純正アイドルである
そして神の子・ゆうあ――この年令で踊り得る、最も美しい踊りが出来る娘である。やはり2012年の『だるま踊り』の動画を観た時「(芸能の)神様に愛された子とは、こういう子なのか」と感嘆した
足腰の強靭さ、この静止ポーズの見事なこと!
大好きなシーンなので別アングルも
さて、YouTubeで観た『祭り狐』は、この4人に年長のめぐみちゃんが加わっていた――今はすずちゃん
かつては『紙人形』で、隣りのきみちゃんを真似ながら踊っていた。そして昨年7月、あさぎり町文化ホールの動画、5人のセンターで『お祭りマンボ』を踊る姿を観て「よくぞここまで追いついた!」と喝采した
そしてこの娘は、クールビューティが多い こわらべの中で、クリクリした表情を見せる愛嬌者でもある
踊りは神事、祈りを込めるもの。『祭り狐』は花童の縁起ものの傑作である
何より、私が幸福な気分になる(笑)
おまけ――
11日夕刻、城彩苑から足を伸ばして(数分だけどね)熊本城稲荷神社をお参りした
初午大祭の前日だった
幸運の輪。この前で花童が踊っている動画も観たことがある
「稲荷詣りは福詣り、初午詣りで福詣り、白髭神社で福迎え……」
くるみさんをセンターに勢揃いした花童が、日差しに目を細め、口上を唱えて踊り出す
北海道の真ん中で育った私は「初午」という言葉自体、知らなかった。稲荷神社も馴染みがない
大きな社殿、見上げると――
コーン!
白いきつねは良いきつね
こわらべきつねで福むかえ
家内安全、商売繁盛、しょーばいはんじょ~♪