墨田のはしご踊り~町会の花②
墨田区町内会の盆踊り大会、味をしめて翌日も参加
早く来すぎて準備も出来てない。この町会はコミュニティセンターの目の前。段取りが楽だろうね
始まった!センターの3階から眺めてみた
演目はこんな感じ、この順番で曲が流れる
私が振り付けを覚えてるのは八木節と炭坑節だけ。ぱみゅぱみゅは…別に踊れなくてもいいなぁ
2巡目の炭坑節を踊ってから、次の会場を探して移動する。活気があって、見てても楽しかったけどね
移動中、小雨からだんだん雨足が強くなってくる。このまま中止になるかも…と思いかけた頃――ヤグラ発見
雨で中断。ヤグラの上で子ども達が雨宿り
ヤグラの脇に浴衣の姐さんが立っていて、何かと世話をやいている。きっと地元の保母さんだよ、と妻
小降りになったところで皆が焦れだす
止んだ!止んだ!始めようぜ~(ホントはまだ止んでない)
再開ー曲目はオバQ音頭
「はい!踊って踊って!」
お姐さんが威勢よく子ども達を鼓舞する。釣られて子ども達が踊り出す
今年、何度も見てきたオバQ音頭――子ども達が生き生きと踊る姿を見たのは、初めてである
参加を優しく説得する?お菓子で誘う?
違うね。このお姐さんみたいにヤグラに追い上げて強制的に踊れ踊れと煽り立てる、そして、良くやったと最後に褒める――子どものしつけは暴力と愛情だよ。この鉄火姐さんはそれが出来る人だ
この町内会、威勢のいいハッピの若衆が大勢いて、終始ざわめいている
ふと、ヤグラの上の提灯を見ると――そこには協賛の商店名ではなく、子供会・婦人会などの個人名が書いてある
祭りは自分たちのものだ、向こう三軒両隣、ご近所共同体が健在なのが伺える
途中、ハッピの若衆がヤグラの上でオリラジのマネをするという、結婚式の余興並みの小ネタ(笑)を挟んで、祭りは佳境に――
ワチャワチャした騒ぎの後、ヤグラに三人の娘さんが残った
踊る間、若衆たちが曲に合わせて三人の名前をコールする――町内会、青春の図
この三人がまた、キャラが立っていて、
一人は例の鉄火姐さん、仕切り屋だが人望があって、彼女に頼れば盛り上がることを皆が知っている。スタッフのおじさん達も次にどの曲を掛けるか、この姐さんに聞いている
二人目は終始おとなしく微笑んでいながら、誘われても物怖じしない、控えめなしっかり者。物腰の柔和さとノリの良さが、いかにも男性に好かれそう
もうー人は発展家の可愛い子ちゃんで、彼氏を絶やしたことがなさそうなタイプ
この三人が光の輪の中で、まさに青春の時を刻んでいる――
三者三様の人生を歩みながら、いつか再びこの三人がヤグラに立つ……と想像してみた
私が太一さんなら、この三人でドラマを作る
いや、洋次さんの映画かなw
この会場で、私は「町内会盆踊り」の理想型を見た。こんな土地で青春を送りたかったなあ、と思う
さて、この町会もお開き、締め太鼓になったので、ぞめきを求めて更に徘徊する
この日、おそらく最も遅くまで踊っていた会場
ラストスパート、小雨も物ともせず
よく見ると、最初の会場で見かけた人達がここに流れついている。墨田区の盆踊り(それぞれの開始・終了時刻)に精通していて、廻る順番を決めているのだろう
そしてこの頃から、いわゆるボンオドラーの存在に気がつき始めた。揃いの浴衣で端整な踊りを見せるグループに、若い男女がいて、私は例によって勝手な呼び名を付けた――オニッポリ君(俳優の大倉孝二さんに似ている)と姫香さん(和風美女)
その精緻かつ美しい踊りは、その後もあちこちの会場で見かけることとなる
因みに、その後勝手に名付けたボンオドラーさんは――絹代師匠、淑子さん(山口淑子さん似)、村田くん(村田雄浩さん似)、蔵人くん(真木蔵人さん似)、町会さん(何処かの町内会の顔役)、友近さん(はぃよ、そぉれ、と合いの手を入れて賑やかに踊っている)、白シャツくんにブーツさん……
「私たちも、何かあだ名を付けられてるかもね」と妻。「ボンズとオデブじゃないの……」そしていつもの険悪パターン(笑)