空はどこから

地味に日記を書いていきます

タンコー・鬼ループ ~ 日暮里駅前にて

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日暮里と福岡県筑豊地方の田川市がコラボ

筑豊→盆踊り→炭坑節

だから……日暮里炭坑節祭りだあ~!

↓田川のゆるキャラ・たがたん

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 頭に煙突が2本付いてる

さぞやお月さん煙たかろ

 

さて、盆踊り愛好家にとっては、曲数が多い方が楽しい、という意見が多いらしいけど、新参者ファイミルはそうは思わない

第一、何十曲も次々と掛けられても踊れない

周りを見ながらオロオロしている内に曲が終わってしまう

今、私が基本の振り付けを覚えているのは――上手く踊れるかは別として――4曲しかない。東京音頭」「大東京音頭」「八木節」「炭坑節」

あとは葛飾音頭などのご当地音頭だ

そして私の持論は「盆踊りは神事」――同じ振り付けを延々と繰り返すことでトランス状態にハマっていく、それが妙味

その点、日暮里駅前で繰り広げられる炭坑節祭りは壮絶。曲を編集で繋いで、20分以上延々と炭坑節が続く

掘って掘って担いで担いで仰いで仰いで押して押して払ってチョチョンがチョン……

いつ終わるともしれない鬼ループに、頭もモウロウとしてくる

担いで担いで……のポーズ

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炭坑節の覚え易いのは、振り付けの意味が明確だからである

掘って……スコップで石炭を掘って

担いで……モッコに入れて担いで運ぶ

仰いで……空を見上げる。私の解釈では、これは一休み、仰いで汗を拭いているのかもしれない

押して……石炭を積んだトロッコをレールの上で押して行く

払ってちょちょん、最初に戻る

あとは踊り手それぞれのアヤの付け方次第。上手な踊り手は、体幹がしっかりしていて、姿勢がいい。私もそれをマネようとするけれど、身体が硬いので、ともすると反り返ってしまう。キレイに踊るのは難しい。盆踊りは実に奥が深いのである

 

さて、単調な踊りを繰り返しつつ、視線を巡らしていて眼についたのは、太鼓の打ち手

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子供から大人まで、様々な打ち手が交代していく。面白いのは人によってマチマチなステップ――

足を広げて踏ん張ったり、豪快に飛び跳ねたりする中で、小さな子供はリズムを取り切れず、足を揃えたままオシッコを我慢しているかのようにバタバタしている。それが可愛いかった。

YouTubeの盆踊り動画には太鼓マニアの投稿も多く「踊り撮せよ!」と思っていたが、十人十色の打ち方を見ていると、これもなかなかに見ていて飽きないものだなあと思った

 

炭坑節ループの合間に、東京音頭・八木節・(ご当地)荒川音頭が一回づつ流れる。これはハードな炭坑労働の中休み、一服の喫茶のようなものだ

ハワイとかバハマとか、腰振り舞踊を入れるより、この3曲に絞ったのはストイックでいいな、と私は思う

 

この炭坑節祭り、今年で5回目らしい

途中、どんな経緯があって日暮里の盆踊りが途絶え、そして復活したのかは分からないが、何はともあれ有難いことだ

日暮里駅前の風物誌として続いていくといいね

 

参加者一同

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来年もよろしくね~!のポーズw