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空はどこから

地味に日記を書いていきます

若さん いとさん ~ 町会の花

前回、メインの柴又盆踊りを書いたので、あとは拾遺集
特に印象に残った盆踊りを五月雨的に――

葛飾区の、とある町内会盆踊り大会
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自治会の運営が熱心で夜店も手作り
高校生が大勢ボランティアで動員されていた
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大勢ということは、当然いろんなヤツがいるということで、マメに働いておじさんおばさんに可愛がられている子もいれば、忙しく接客するおばさんの脇でペチャペチャおしゃべりして、ご褒美のお菓子だけ貰ってぶらぶら帰っていく不届き者もいる
人生いろいろだけど、後片付けまで仕事を見つけて働いて、笑顔で去っていく子の方がどうみても幸せそうに見える
というのは、公園の隅で一休みしている時の寸景

この会場
しょっぱなに「恋するフォーチュンクッキー」を何度もかけて――盆踊りって何でもアリだね――子ども達の参加を図るんだけど、やっぱり踊るのはおばさん達ばかり

でも、ちょっと違っているのが、浴衣姿の若い男性が多かったこと
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その中に高良健吾さんばりの二枚目がいた。浴衣をしゅっと着こなして、和服の所作も見事に決まっている
江戸流で言うところの「様子がいい」お兄さん、ってのはこんなヒトを指すのだろうね
そして踊る姿――その腕さばき、足さばきが、これまた見事に「様子がいい」のである
この会場でのお師匠さんはこの人だな、と即座に決まった
想像するに、この町内会の辺りに舞踊教室があって、その名取り、若師匠なのではないか?
私達夫婦は以降、この粋な兄さんを「若さん」と呼んだ

一方、服装こそジーンズだが、これまた粋なお姉さんが一人
この人も踊りが抜群に上手かった。そのスラリとした容姿と柔らかな身のこなしは、スポーツと言うよりも舞踏で鍛えたのではないかと思われる
正に「小股の切れ上がったいい女」とは、こんなヒトを言うのだろう
私達はこのヒトを大阪流に「いとさん(お嬢さん)」と呼んだ

この二人、知り合いである。でも馴れ馴れしくはない
想像するに(こればっかり)この二人、踊りの同門でよく見掛けるが、親しいところまではいってない
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様子のいい二人が差し向かいで、わずかな言葉を交わしている、その立ち姿!
私が荷風さんだったら「新・すみだ川」を書いちゃうね!

さて、この会場の演目、最後に都はるみさんの「好きになった人」をかけるのが恒例らしい
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この曲のダンス、TV番組「志村けんのだいじょうぶだあ」で見たことある。二人一組で手の平を合わせて踊る――マジメな顔で踊れば踊るほど、見ていて可笑しさが込み上げる。そんなネタだったな
これを生で見れるんだ、と何だかウキウキ

その時だ
若さんが いとさんを、一緒に踊りましょう、と誘う
そして手を携えて輪の中に……そのはにかんだ表情!

ところがこの曲の振り付け、オクラホマミキサーのように、ペアがどんどん左右にずれていく――手の平を合わせる逢瀬もホンのひと時、左右に別れて、次々現れるおばさん達とペアで踊っていく
離れる瞬間の、あっ!と驚く表情、その後の苦笑い
まあ、おばさん達は若さんと踊れて楽しかっただろね
この粋な二人、ずっと一緒に踊らせてあげたかったなあ……としみじみ
ファイミルさん、気分はちょっと荷風さん

因みにファイミル夫妻、振り付けが分からないので、輪から外れて二人で練習していた
「来年はこの曲踊りたいね」
「でも離れ離れになっちゃうよ」
好きになったヒト~♪
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