空はどこから

地味に日記を書いていきます

智衆さんがいた ~ 熊本・玉名にて

ここを訪ねたのは昨年の11月5日のことだ。訪熊中ぽっかり空いた時間、思い付いたのが「笠智衆さんの生家が見たい」だった

f:id:faimil:20180112123711j:image

熊本城の近く、花畑交通センターから路線バスで数十分、グーグルマップを片手に「たぶんこの辺……」のバス停で降りる。目指すお寺は丘の上。川沿いをテクテク
f:id:faimil:20180112123843j:image

案内板が見えてくるf:id:faimil:20180112123928j:image
坂を登るとf:id:faimil:20180112124013j:image
ここ!f:id:faimil:20180112125508j:image
映画看板のレプリカが並ぶ
f:id:faimil:20180112124210j:image

来照寺、智衆さんはここで生まれた!
f:id:faimil:20180118122131j:image

因みに来照寺は なむあみだぶつの本願寺派西本願寺)、いわゆる「お西さん」。私の家の宗派は大谷派で「お東さん」。柴又帝釈天は なむみょうほうれんげきょうの日蓮宗


お寺の手前に「Actοr Chishu Ryu」のモニュメント
f:id:faimil:20180119072928j:image
f:id:faimil:20180119001803j:image 

すぐ隣に立花神
f:id:faimil:20180118214759j:imageそこから見える風景
f:id:faimil:20180118214902j:image自叙伝によれば、幼少期、智衆さんはここでハレー彗星を見た


そこから細い石段、歩道が続いている
f:id:faimil:20180118215040j:image
f:id:faimil:20180119075452j:image
智衆さんは少年期……例えば着物に学生帽で……ここを駆け下りたことだろう
f:id:faimil:20180118215514j:image何匹も見かけたトラ縞の大きな蜘蛛。竹竿でいたずらとか、していたかもしれない
そして柿の木
f:id:faimil:20180119073206j:image
遥か彼方に金峰山
f:id:faimil:20180119073436j:image

 

本堂下のベンチに腰掛け、のんびりとお茶を飲んだ

f:id:faimil:20180118123534j:image 
かつて、ここに智衆さんが居た……

 

寡黙で正直、「男は泣かないもの」と信じきっていた明治生まれの日本男児

ひょっとすると、現実の智衆さんは私のように怠け者だったかもしれない。私のように嘘つきだったかもしれない。私のように意地きたなかったかもしれない

でも智衆さんは人生を通じて『笠智衆』を演じきった

そして、智衆さんは人間が斯うありたいと願う理想型のーつ、日本人の原風景(ふるさと)となったのである


以下は智衆さんの出演映画を書いた過去ブログ、少しアレンジして再録します

 

◇◇◇◇◇

『邦画のふるさと ~ カルメン故郷に帰る
2016-02-04 』


昨年、CS放送で久しぶりに『カルメン故郷に帰る』を観た
1951年、国産初の総天然色(カラー)映画
私の母は娘時代に地元の公民館で観たらしい
f:id:faimil:20180111083233j:image

人気絶頂の高峰秀子さんが、頭の弱い「自称、舞踏芸術家≒ストリッパー」となって里帰りをする

トップスターのセミヌード、しかも総天然色、世間は驚いたろうな~
「デコちゃん!なにやってんだよぉ~!?」
純情ファンの悲鳴が聞こえるようだ


さて、私がこの記事のタイトルを「邦画のふるさと」とした理由
それはこの映画にみっちりと込められた、日本人の情感――


カルメンが帰る日
父親は娘の姿を見たくないと牧場の仕事に出てしまう――ホントは会いたくて堪らない。でも派手に着飾り、変わり果てた娘を見るのがつらいのだ

おきん(芸名カルメン)と朱美(同行してきたストリッパー仲間)は北軽井沢の駅から馬車で牧場に到着する
まあ、素敵な景色!とばかりに草原に駆け上がり、舞台仕込みのキテレツなダンスを踊り出す――総天然色、空の青・白い雲、そして草原が絵画のように美しい

やがて緑の稜線に、孫(カルメンの甥)に手を引かれ、しぶしぶと連れ戻された父親の姿
「お父ちゃーん!」元気に手を振るカルメン
父親は……ペコリと、お辞儀する?

カルメンはもどかしげにハイヒールを脱ぎ、それを両手に振り回して高原を――父に向かって走り出す
カメラは遠景で――牧歌的な空と草原

「お父ちゃん、久し振りっ!」息を弾ませるカルメンに、父親は「ああ…ああ……」とモジモジするばかり

そして再び遠景――
肩を抱き、寄り添いながら丘を降りてくるカルメンと父


カルメンの相方、マヤ朱美役は小林トシ子さん
「この人はダンサーなの?」一緒に観ていた妻が言うので「違うよ!」と言下に否定したのだが、調べてみると元・日劇ダンシングチームの人だった
私の記憶にあったのは同じく木下監督の『破れ太鼓』――トシ子さんは深窓の令嬢を淑やかに演じていた――そのキャラの変わりっぷり!女優って凄いや

一方、キャラが変わらないといえば笠智衆さん
小学校の校長先生、どんなキャラかといえば――笠智衆さんのようなキャラである(笑)

カルメンをおだてて、村でストリップの興行を企む丸十(村の有力者にして勘定高い商売人)
カルメンの父が談判に詰め寄る、掴み合いになりかけた時、校長が割って入り、丸十を投げ飛ばす
転がる丸十の前で、校長は己の胸を叩き、拳を高々と突き上げる

わしを見ろ!わしは今、暴力を振るった
f:id:faimil:20180111082803j:image

だが、自分の行為に一点の後悔もせん
f:id:faimil:20180111083526j:image

浅間山が分かってくれる
f:id:faimil:20180111083559j:image
浅間山阿蘇の山と置き換えれば、そのまま熊本男児、智衆さんの生き様となる

 

さて、このドタバタ騒動の中
戦争で盲目となった元教師とその妻
妻はたった一つ残った財産の馬を使い、荷馬車を牽いて細々と生計を立てている
夫はアマチュア楽家、オルガンを弾いて故郷を歌った曲を作るのが唯一の慰め
でも、虎の子のオルガンは借金の形に丸十に取り上げられ、幼子に手を引かれて小学校までオルガンを弾きに行く
その帰り道、迎えに来た妻と荷馬車に乗っている。幼子はスヤスヤと寝入っている
穏やかに流れる時間、ふたりの何気ない世間話――ここでは、柔らかな触手をからめ合うような、夫婦の交情が描かれる


現役独身の小学校教師は佐田啓二さん(中井貴一さんのお父さんだよ)
田舎で退屈してきた朱美に色目を使われる
「何を話してたんだい?」笑顔で尋ねる同僚に
「話してたんじゃないよ!脅されてたんだ!」

ストリップ興行当夜、カルメンの父親は家に居たくないと校長の家に来る。校長は二人の先生も家に誘う
かくて、ストリップの喧騒シーンと交互に描かれるのは、泣きじゃくる父と寡黙な校長、その向かいに座らされた二人の教師

このシーンをビデオで一緒に観ていた私の父は言った
「若先生、可哀想に……ストリップ見たかったろうなあ」


話は少し戻って
カルメンが村で裸踊りをすると聞きつけ、校長は止めるべく牧場を訪れる
校長からこれを聞いて腰を抜かさんばかりの父親は、よろよろ後ろを付いていく
踊りのリハーサルをしているのだろう、丘の向こうからカルメンと朱美の嬌声が聞こえてくる

そして一本の老木の下に辿り着いた時、父は校長に縋りついて止める
カルメンことおきんは幼い頃、この老木の下で牛に蹴られて泡を吹いた。それ以来、おきんの頭のネジは緩んでしまったのだ

父は言う
「あいつが踊りたいというのなら、踊らせてやってくだせえ
この木の下で牛に蹴られたのが身の不運……
あいつが笑い者になるというのなら、わしも一緒に笑われますだ」


ラスト、興行で大儲けをした丸十は上機嫌。だが、カルメンの父親に罵られた言葉が胸に残っている
馬車を牽いてきた音楽家の妻に言う
「オルガンを持って行け、盲人のたったーつの楽しみを取り上げられるか!いいか(周りに聞こえるように)タダで返すんだぞ!」


東京行の汽車が走る――後部の無蓋車でカルメンと朱美は優雅に腰掛け、田舎に名残を惜しんでいる

男たちが次々と線路沿いに駆け寄り、ふたりを見送る
「いい村だったわねぇ」カルメン達は上機嫌
「あいつら馬鹿ヤロウだぜ」村人達は一様に嘲りの笑いを浮かべている

汽車は軽快な音を刻んで去っていく
――終り

 

カルメン騒動は一陣の風、村人達はやがて忘れるだろう
人の噂も七十五日、父親の屈辱も薄まっていく、しかし娘を想う情は終生続くのだろう
若先生は素朴でおまんじゅうのような娘と慎ましい所帯を持つのだろう
盲目の音楽家とその妻は、貧しさを禍福として、欲のない小さな生涯を送るのだろう

カルメンの帰郷は一時の夢
でも、その喧騒は盲目の音楽家にオルガンをもたらした――
それ故に、カルメンの人生は豊かな彩りを得たのである


可笑くて哀しくて、もうどうしようもない気持ち――坂口安吾はそれを『文学のふるさと』と呼んだ

だから私はこの映画を『邦画のふるさと』と名付けてみた
可笑しくて哀しくて情感が身に沁みて……
それでいながらエロティックさにも眼が引かれてしまう
男って情けない……
ああ、ホント、ど一しよーもない

それが人間のふるさと

 

 

風、薫る ~ 1月の花童

まずはサムネイル代わり、羽根つき・きみちゃん
f:id:faimil:20180108162453j:image

初春の花童・湧々座定期公演、テーマは「言祝ぎの舞」

第一部冒頭は、これぞお正月  『春の海』
f:id:faimil:20180109123656j:image私が親戚の伯父さんなら、お年玉を奮発したくなるような艶やかさ


f:id:faimil:20180109123915j:imageそして月若さんが優美に舞い


f:id:faimil:20180109124122j:image春はそよそよ、爽やかに

 

ー部のメインは『越後獅子f:id:faimil:20180109162623j:image
f:id:faimil:20180109162129j:image
f:id:faimil:20180109165745j:image
f:id:faimil:20180109162821j:image
f:id:faimil:20180109162928j:image
f:id:faimil:20180109165352j:imageザ・わらべ、こわらベが総力戦で舞う、私のお気に入りの演目
 

第二部はこわらベの書き初め=今年の目標 を披露

午前の部は
f:id:faimil:20180108231120j:imageかなちゃん「毎日コツコツ練習する、特に膝を曲げて踊るように気をつけたいです」


f:id:faimil:20180109170903j:imageみことちゃん、これは著名なジャーナリストの言葉らしい。しっかり練習してきたね、スラスラと述べるコメントに観客は皆感心


f:id:faimil:20180109171204j:imageあやかちゃん「こけの一心」。ここみちゃんは「文武両道」 。4人ともテーマは弛まぬ努力

午後の部
f:id:faimil:20180109171538j:imageすずちゃん「笑顔で ガンバル」


f:id:faimil:20180109171723j:imageれいなちゃんもテーマは笑顔


f:id:faimil:20180109171840j:imageみかちゃん「曲に合わせた笑顔」


f:id:faimil:20180109171930j:imageゆうあちゃん「踊っている時、目線が下がらないように気をつけたい」

教わった振り付けを一所懸命なぞるところから、一歩先の表現力へ。月若さん達をお手本にしながら、それぞれに自分の課題を見据えているのだろう

 

 第3部 

『ひのくに夢幻』
f:id:faimil:20180109174053j:image雨は降る降る 人馬は濡れる  越すに越されぬ田原坂……これを聴いて泣かぬ者は日本男児にあらず!……夢破れた男子の哀感をうら若き女性が演じる。私が今もっとも好きな演目の一つ

一方、こわらベは『KURODA―BUSHI』。こちらはおもちゃのように愛らしい

五人揃って わらベンジャー!の決めポーズ
f:id:faimil:20180109175209j:image

お気に入りのポーズなので別角度でもう一枚
f:id:faimil:20180109175313j:image

 

あやかちゃんの『ゆるしてネ』f:id:faimil:20180109175604j:image
からの『炭坑節』f:id:faimil:20180109181904j:image振袖姿で踊ると盆踊りの定番もお座敷芸に見える 

そのまま みことちゃん、ここみちゃんの演目を経て
f:id:faimil:20180109182542j:image

サインはV』!

左の月若さんから、V、I、C、T、O…そして前列3人が花びらのようなY
f:id:faimil:20180108210207j:image

レシーブ
f:id:faimil:20180109235504j:image
トス
f:id:faimil:20180108210338j:image

ジャンプ、ジャンプ、ジャンプ、ジャンプ~♪
f:id:faimil:20180108210302j:image
サインは……ブイ!
f:id:faimil:20180109182859j:imageこのドラマが放映された昭和40年代、ドラマ主題歌の名曲といえば……『サインはV』『なんたって18歳』『俺は男だ』……その頃、私は(花誠先生も)小学生。それは戦後日本の青春期……苦労、困難の先には きっと幸せがある! と信じる時代の明るさがあった
f:id:faimil:20180109235634j:image

公演後、「まさか、『サインはV』を持ってくるとはねえ~」と私が言うと、花童ファンの先輩たち「まあ、花誠さんだから」とニヤニヤ

……そうか、花誠先生ってお茶目な人なんだ(笑)

 

そしてトリのー曲『上を向いて歩こう
f:id:faimil:20180109183930j:image場内合唱、手拍子で。月若さんをセンターに軽快な踊り
f:id:faimil:20180109184608j:image
f:id:faimil:20180109235720j:image
そして踊りは客席へと流れ出すf:id:faimil:20180109184705j:image下手通路側に座っていた私の脇を微かな風がすう と吹き抜けた

と、私の目の前に立ち止まったのは、ゆうあちゃん!……こんな間近で踊りを観るのは初めて。小さな身体から溢れ出す存在感に圧倒される

……目線、下がってなかったよっ(笑)


午後の部は上手に陣取っていると、再び爽やかな風が吹いて、私の脇、手の届くような距離にすずちゃんが……座っている私と同じ高さ、その小さなうなじが軽やかに躍動するのを見て

……心が薫風で満たされるような気がした

花童の魅力は、日本舞踊に精進を積み重ねている この娘達から感じる、涼やかな空気

青春の清潔感ではないか、と私は思う
f:id:faimil:20180110083440j:image
  

 

おまけ……公演の合間、熊本城稲荷神社に初詣
f:id:faimil:20180108162657j:image「今年も健やかに花童が成長しますように」とお祈りして
f:id:faimil:20180108162853j:imageおみくじひいたら……

 

f:id:faimil:20180108163000j:image大吉でした!

サンタ・雪ンコ・恋ダンス ~ 12月の花童

まずはサムネイル代わり、雪ん子・きみちゃん
f:id:faimil:20171227180205j:image

12月の湧々座定期公演、演目はこちら
f:id:faimil:20171227180306j:image

大雑把に括ってしまえばテーマは『雪国抒情』と『クリスマス』

熊八さん中途半端にサンタ帽f:id:faimil:20171227182520j:imageもっとがっちりサンタ・コスをすればいいのに、と思っていたら、それが出来ない理由があった

 だって……

これだもの
f:id:faimil:20171229111130j:image

これだもの!
f:id:faimil:20171229111218j:image

ビミョーなイケメンおじさん・熊八さんがサンタになっても霞んでしまう
f:id:faimil:20171229111705j:image2等身の金蔵くんなら影響ないけど

マライア・キャリークリスマス・ソングを軽快に踊る
f:id:faimil:20171229111914j:imageおそらく踊りの世界には身体の使い方、芯の部分にジャンルを超えた共通項が有るのだろう
f:id:faimil:20171230002210j:image
f:id:faimil:20171229202244j:image日舞で鍛練された身のこなしは洋楽を踊っても美しい
f:id:faimil:20171229112347j:imageこの辺はちょっとウェストサイドストーリーも入っているw

 

第一部では、日本の冬、 雪ん子祭り!
f:id:faimil:20171229130926j:image
f:id:faimil:20171229201210j:imageザ・わらベの2トップ、あかねちゃん・ゆりあちゃんがおどけた仕草で登場した時、あまりの可愛さに「子どもみたいだ」と思った。でも考えてみればミドルティーンのこの二人…………
f:id:faimil:20171229201308j:imageまだ「子ども」と言っても良いくらいなんだよなあ 

お次の雪ん子は れいな・かな・みことちゃんf:id:faimil:20171229174654j:image雪洞片手に静々と
f:id:faimil:20171229175005j:image
そこに雪灯りが見えるよう……北国育ちの私には、雪の夜のシンとした空気が懐かしい
f:id:faimil:20171229175346j:image 

そして三番手、ゆうあ・きみか姉妹にすずちゃんf:id:faimil:20171229181317j:imageもうそのままで民芸品
f:id:faimil:20171229181501j:image「ふぁ~」という感嘆詞しかでてこない
f:id:faimil:20171229181545j:imageこの、足をバタバタさせる仕草に名作『だるま踊り』を連想したのは、私だけだろうか?

ー部の締めは津軽の『じょんがらまつり』
f:id:faimil:20171229182846j:image月若さんとザ・わらべに ここねちゃんが加わっている
f:id:faimil:20171229184223j:imageこの三人と並んで踊るのは、強烈なプレッシャー。緊張で息も止まる思いだった事だろう。でも、あかねちゃんや ゆりあちゃんも、こんな緊張を繰り返して今がある
f:id:faimil:20171229184854j:image花童を見続けるということは、この娘たちの「成長の記録」を見守ることなんだなあ、と改めて思った

クリスマス特典、お楽しみ抽選会。くじ引きで花童グッズが当たるf:id:faimil:20171229185212j:image

中でも公演の最後では、ー名限定でサイン入りグッズ
f:id:faimil:20171229185530j:imageゆうあちゃんが引いた番号は……

熊八さん「ミラクルです! サンタが舞い降りてきました~!」景品はいつも山口から駆けつけるFさんの許へ
f:id:faimil:20171229185816j:image

そして午後の部
f:id:faimil:20171229185948j:image私が引く~!と手を上げた きみかちゃんが引いたのは……今度は逆ミラクル、月若さんの妹さんに当たっちゃった(笑)

公演後、「身内が当たっても……」とお父さんが私に譲ってくれた

「このサイン……いいなあ~」
f:id:faimil:20171229190356j:imageこの日だけ、二度と手に入らないお宝である

 

そして第三部、演目を見て、来た~!と思った。観たかった『恋ダンス
f:id:faimil:20171229195513j:image
f:id:faimil:20171229195747j:image
f:id:faimil:20171229191611j:image
版権の為にYouTubeではアップ出来ない。私にとって幻のナンバー。日本舞踊でどんな味付けをするのか

食い入るように二回観て、分かった!
f:id:faimil:20171229200204j:image
そうか、この振り付けは……f:id:faimil:20171229195550j:image
f:id:faimil:20171229191742j:image
f:id:faimil:20171229195946j:image『おてもやん』!

なるほど~、熊本の恋する乙女と言えば……おてもやんだよなあ~w 
f:id:faimil:20171229200022j:image

軽快なポップスに おてもやんが良く似合う

今後、この曲を聴く度に私は花童を思い浮かべる事だろう。そしておてもやんを観たら、恋ダンスを思い浮かべる事だろう(笑) 

盛りだくさん、あっという間のクリスマス・イベントでした

今も私の頭は恋ダンスのリフレイン……

泣き顔も♪f:id:faimil:20171229200907j:image

黙る夜も♪f:id:faimil:20171229200949j:image

揺れる笑顔も♪f:id:faimil:20171229201032j:image

いつまでも~♪f:id:faimil:20171229201508j:image

いつまでも~♪f:id:faimil:20171229201555j:image

 

皆さま、このー年ありがとうございました!

来年もよろしくお願いします
f:id:faimil:20171229201628j:image

 

美少年・花童 ~ 湧々座11月公演

まずはサムネイル代わり、
f:id:faimil:20171106065431j:image戦う きみちゃん

11月の花童・湧々座公演。演目はこちら
f:id:faimil:20171106065835j:image

 『木曽もみじ』
f:id:faimil:20171106071607j:image粋な姐さんと町娘を月若さん・みことちゃんが演じる。登場した時、お!と思った。みことちゃんの紅葉の髪飾りが実に似合っていたのである
f:id:faimil:20171106071649j:imageこの紅葉、いわば乙女の差す紅のようなものか。襟と帯締そして鼻緒の色まで揃えて、みことちゃんは紅色、月若さんは水色。コーディネートも心憎い

『江戸の賑わい』あかねちゃんとゆりあちゃん。物売りの姿を軽妙に

ストトン、ストトンと通う道~♪
f:id:faimil:20171106071819j:image
f:id:faimil:20171106071919j:imageひりひりトンガラシ~♪

因みに三代目金馬の落語で聞いた話ーー大正天皇は幼少時代、物売りの声色を真似て侍従たちに聞かせていたらしい。当時の東宮御所では堀の外の物売りの声も聞こえたとか、長閑な話である

待ってましたの『トンカラリン』(別名『繭子』)ザ・こわらベの4人衆、かな・ゆうあ・れいな・きみか
f:id:faimil:20171106085426j:image

糸を紡ぎ、機を織る、働く乙女を描いた佳作。
私はこの曲とか『小坪いかつり唄』『久留米そろばん踊り』など農漁村をモチーフにした踊りが好きだ(何しろ農村育ちなので)
f:id:faimil:20171108214650j:imageトンカラリン トンカラリン♪ と軽快に鳴らす拍子木の音
f:id:faimil:20171108214740j:image糸車で生糸を紡ぎ
f:id:faimil:20171108214804j:imageコンコンと機を織る
f:id:faimil:20171108214834j:image仕上がっていく織物
f:id:faimil:20171108221107j:image広げる純白の絹

YouTubeで知って、生で観たかった演目の一つである

『ひえつき節』ここねちゃん、湧々座2度目の出演でソロをつとめる。前回はあやかちゃんがソロだった。花誠先生、この娘たちの度胸試しをしているのだろうか
f:id:faimil:20171106085121j:image動きは固いが、教わった振り付けを丁寧に踊っている。いずれ、固さの取れた笑顔の演目も観れることだろう
f:id:faimil:20171108215115j:image

 『菊・御主殿』月若さんが袖から登場すると、一瞬にして会場の空気が変わる。客席から「ほぅ…」と声が洩れる
f:id:faimil:20171106085315j:image

 その存在感、品の良さ、緻密な踊り
f:id:faimil:20171108220025j:image美しい人が美しい着物を纏い美しく舞う。『佳人』という言葉が頭に浮かんだ

 

『古跡の秋』紅葉娘・みことちゃん2度目の登場。相方はあやかちゃん
f:id:faimil:20171108220229j:image

目深に被った笠で、あやかちゃんの表情が見えずらかったので……
f:id:faimil:20171108221815j:imageアップで撮ってみた

 

第2部トークコーナー。8月に続いて ザ・わらベ&はつ喜、2度目の登場(但し今回は月桃さん欠席)

お題はこちら
f:id:faimil:20171109164309j:image
前回と比べると余裕の表情?
f:id:faimil:20171108222011j:image

でも立ち姿が花童らしくない。面接前の女学生のよう
f:id:faimil:20171108222040j:image

 午前の部
「さて、誰からいきましょうか」で、さっと手を上げたのは ゆりあちゃん。前回、緊張で目が泳いでいた ゆりあちゃん、今回は積極的に攻めに出る
f:id:faimil:20171110084342j:imageサイコロを放って出てきたお題は
④ひょっとしたら私だけ?ーー「南阿蘇に住んでいるんですけど、平日の練習日には先生が中学校まで迎えに来てくださること」……花誠先生を独り占めに出来る車中の時間、それは嬉しいだろうね

「どんな話をするの?」と熊八さん「エート……舞台の事とか、エット……」「たくさんいろんなお話をするんだね(笑)」「はい!そうです(笑)」
f:id:faimil:20171108222245j:image
あかねちゃん③「緊張するとあくびが出るんです」……そういえば、オリンピックの水泳で、カメラが追っていた優勝候補の選手がずっとあくびを繰り返していた。こういう体質の人っているんだろうね

「どんな時に緊張するの?」「CDじゃなく生演奏の時とか緊張します。あと、月若さんたちがいない時。私が一番の年長になるので」ーーー例えば先月の湧々座がそうだった。真面目なあかねちゃん、責任感も強いんだろうね
f:id:faimil:20171109124058j:image
月若さん①「1才から踊りを始めて21才の現在まで続けていること。自分を褒めたいし、良かったな、頑張ってきたな、と思う」ここで熊八さんが補足する「実は月若さんはお祖父さんお祖母さんが踊りをやっていて、お腹の中にいる時から日本舞踊に親しんできたんですよね」
「お稽古を休んで友達と遊んだりしたいと思ったことは?」「遊ぶより踊りたいです、踊りが生活の一部というか…」踊ることが生きること、呼吸の一部、正に日本舞踊の申し子

 

午後の部
ゆりあちゃん③「昨日山鹿の八千代座で玉三郎さんの舞台を観ました。あかねちゃんやこわらベの子達と。すごくカッコ良かった、手の動きとか、踊り方が花誠先生と似てました」目を輝かせ、頬を紅潮させながら
……私はー度だけ、玉三郎さんの踊りを観たことがある。京都から転勤が決まった時、一度は行っておかなくては、と南座に。その日の演目に玉三郎さんの踊りがあった。上手側二階席、舞子さんのずらりと並ぶ姿が壮観だった。姿勢を正し、お手本を学ぶように舞台を見つめていた。花童の娘たちも、きっとそんなふうに玉三郎さんの踊りを観ていたんだろうな、と思う
あかねちゃん①「踊りの振り付けを一日で覚えられた時」集中して気持ちよく稽古が出来た時、成果を実感出来た時、踊りに没頭出来た自分自身を褒めてあげたくなるのだろう
月若さん②、お題は『ここだけの話』ーーー「ここだけって言っても、ここでしゃべったらみんなにわかっちゃう」と笑顔
f:id:faimil:20171108222350j:image「舞台まで時間がない時、みんな車中で髪を結ったり着替えたりします」「どのくらいの時間で出来るの?」「急いだら40分くらい。下の子はお母さんたちが手伝って」「月若さんも手伝ってあげるんですね?」
「自分は運転係です。もう大人なので(笑)」

最後に花童名物
f:id:faimil:20171109124239j:image美しいお辞儀

 

そして第三部

『KURODA-BUSHI』黒田節を新しくアレンジした曲。「BUSHI」は「武士」にも通じる

 こわらベ達、凛々しい壮士振り
f:id:faimil:20171109125054j:image杯を飲み干した後、戦闘シーンになる
f:id:faimil:20171109125218j:image
倒れ伏した壮士・すずちゃんを仲間がずるずると引き摺り戻す
f:id:faimil:20171109124934j:image
私はこのシーンが好きで(舞台上で引き摺られる振り付けなんて他に見たことない)ずっと すずちゃんを観ていたら……
f:id:faimil:20171109125421j:image
一瞬目が合った……ような気がした

そしてすずちゃん、立ち上がるやいなや、元気にセンターへ
f:id:faimil:20171109125255j:image

5人揃って、わらベンジャー!
f:id:faimil:20171109124424j:imageのポーズ(笑)

 

こわらベ達の退場後、一転、場内に蕭々とした雨音が流れる……

『ひのくに夢幻』

雨は振る振る  人馬は濡れる  越すに越されぬ田原坂
f:id:faimil:20171109125511j:image
田原坂の曲に乗り、風(≒時代)に翻弄される木の葉のように舞うf:id:faimil:20171108214416j:image

夢破れ、野に朽ち果てんとする若者の胸に去来する思いとは何か
f:id:faimil:20171110175032j:image

途中、五木の子守唄が流れ哀感を高める
f:id:faimil:20171111093909j:image

倒れた同胞を抱き起こすf:id:faimil:20171109162452j:image
肩を貸して立ち上がるがf:id:faimil:20171109162557j:image自らも力尽き、よろけて倒れる
f:id:faimil:20171109125653j:image
もはやこれまで、見交わす目と目f:id:faimil:20171109162312j:image

頭を垂れる先にあるのは越されぬ坂か、還り得ぬ故郷かf:id:faimil:20171109162351j:image
大西郷の肚の内など図り得ない。だが挫折した赤心の若者の胸中は……

「おもちゃの兵隊」のような愛らしさの こわらベの踊りと 、ザ・わらベの重厚な踊り、その違いは何だろうーー

越すに越されぬ田原坂

人生で必ず起こるであろう挫折、実体験で知らなくても、言葉の意味は知っている。それが少年と青年の違いであろうかと思う

そして挫折を繰り返した歴史好きのおじさん(例えば私)はーーこの娘たちの鎮魂の舞いに、つい、うるっとしてしまうのである

それにしても、今回の ゆりあちゃんf:id:faimil:20171111114439j:imageこの娘は元々、舞台上できらきら輝く瞳が印象的なのだが、袴姿も良く似合い、正に「紅顔の美少年」振りであった

 

おまけ

実はこのブログ、このあと「居酒屋で『美少年』を呑んだ」とオチをつけるつもりだった。ところがーーー無いのである。居酒屋を聞いて回り、酒屋で問い合わせても『美少年』がない。そんなバカな!熊本の地酒だぜ

諦めかけて覗いた郷土料理店。「今、取り寄せますよ」と女将さん。やった~!とカウンターでまずビールを注文。と、奥から「えっ? ないの?」と酒屋に問い合わせている女将さんの声。サーバーでビールを注いでいた店員さんの手がピタリと止まる。女将さんの説明 「トラブルがあって、今は市内の酒屋で扱ってないそうです。輸出用にまわっているようですよ」と申し訳なさそうに

「そうですか、ないと分かれば諦めます。『武者返し』下さい」女将さんと店の雰囲気が気に入っていたので、ここで腰を落ち着けた。カウンターに並ぶ郷土料理のセット

馬刺、レンコン、田楽、阿蘇高菜……進む焼酎、頭はぐるぐる

すっかりご機嫌で「また来月きますね」とボトルキープ

かくて私にもやっと、熊本で「行きつけの店」が出来たのである(笑)

 

ということで、今回はこれにて
f:id:faimil:20171108212714j:image

御免仕ります
f:id:faimil:20171108212800j:image

いとさん・こいさん ~ 10月の花童

まずはサムネイル代わり、
f:id:faimil:20171017075156j:image
花童の いとちゃん・こいちゃん(姉娘・妹娘)

大阪では、姉妹のことを「いとさん」「こいさん」と呼ぶ。いとさんは「いとしいお嬢さん」の略だ。その妺が「小さい いとさん =こいちゃん」。三人娘だと、真ん中が「なかんちゃん」となる。四人姉妹だと末っ子を「こいこいちゃん」と呼ぶ……らしい(諸説あり)

10月14日、湧々座の花童。公演後、ファンの一人、Kさんが言った「あかねちゃん、良く務めましたね」ーーーこの日、二人のお月さま(月若さん、月桃さん)が欠席、あかねさんが最年長だった。つまり、良く務めた、は「あかねさんの いとさん振りが立派だった」という意味だ

f:id:faimil:20171017080135j:image花童は小学生から高校生まで年令が様々。この娘達の踊る姿、その情緒を見ていると、勝手に「いとさん・こいちゃん・なかんちゃん」とそれぞれ呼んでみたくなるーーー例えば、小さかった ゆりあちゃんも今はすっかり いとさんで、かなちゃんは なかんちゃんから いとさんに差しかかった辺りかな、という具合に
 さて、湧々座10月の定期公演、演目はこちら
f:id:faimil:20171015192324j:image

『花の猩々』秋バージョン
f:id:faimil:20171015193312j:image
f:id:faimil:20171017174033j:image
あかね・ゆりあ の年長さんが厳かに舞う。私は知識がないが、これは古典の舞いであろう

そして第3部での『藍の海』
f:id:faimil:20171017173455j:image胸に十字架
f:id:faimil:20171019223702j:imageこれはキリシタンの哀しみを伝える曲

そしてーーー『小原庄助さん』
教養のない私でも、さすがにこれは知っている。そして、この曲を踊る時の二人の表情が明らかに違う
f:id:faimil:20171017180143j:image
曲調を理解し、それに合わせて感情を作っている。年令を重ねて、この娘達の心の成長も感じられる。見事な いとさん振り である

かつて(と言っても私はYouTubeで観ただけ)あかねちゃんは幼い頃から のっぽさんで、ゆりあちゃんは背が低くて丸っこかった。今はゆりあちゃんの背丈がグンと伸びて、二人並ぶとどっちがどっちか分からない
ーーーということは無くて(笑)  私の眼には、あかねちゃんはマジメな学級委員
f:id:faimil:20171018181249j:image
ゆりあちゃんは元気な運動部員に見える
f:id:faimil:20171018181035j:image

 『高砂の浦』
f:id:faimil:20171015195705j:image

9月の湧々座公演は台風で中止。10月、どうしようかな、と迷っていた。正直、熊本往復はしんどいのである。そんな時、玄宅寺での9月公演がYouTubeでアップされた
f:id:faimil:20171018180026j:imageいとちゃん・こいちゃんがペアで踊っている!

姉妹二人での演目、これほど本格的なのはおそらく初めて。玄宅寺は他の公演に向けてのお試し会の意味合いがあるから、近々演るはず……次の公演って……湧々座だ!

かくて矢も楯もたまらず熊本に向かうこととなったのであるf:id:faimil:20171019175641j:image

『炭坑節』は、いと・こいコンビにあやかちゃんを加えて三人でf:id:faimil:20171018181923j:image

炭坑節は東京の盆踊りでかかる曲、トップ3に入る。何しろ東京人は炭坑節が好きなのである。本場福岡県の田川市とコラボして、延々と炭坑節を踊り続ける「日暮里 炭坑節まつり」なんてのもある

炭坑節はその名の通り、働く姿を表現した曲。花童の労働歌では『田の神』が名作だが、これは早乙女が田植えをする曲。『炭坑節』は石炭を掘って掘って、モッコで担いで、トロッコを押す、という振り付け。この娘達のモッコを担ぐポーズ……
f:id:faimil:20171019175055j:imageたまらん(笑)

さて、あやかちゃんはもうー曲、戦前のお座敷歌謡『 ゆるしてネ』をソロで踊る
f:id:faimil:20171015200355j:image お座敷歌謡といえば、こわらベには十八番の『お座敷小唄』『芸者ワルツ』があるが、この曲はちょっと曲調がおとなしすぎだなあ
f:id:faimil:20171019181431j:image
あやかちゃんは振りの大きな踊りが持ち味だから、明るく手拍子『ステテコシャンシャン』あたりを踊らせたら楽しいな、と思う 

かな・れいな・すずは『月は宵から』
f:id:faimil:20171015200521j:image同じお座敷歌謡でも、この曲の方がアップテンポで乗りやすそう
f:id:faimil:20171020041700j:image

明るいウソ泣き(笑)f:id:faimil:20171020041840j:image

お次は『松花江千里~ケッチョン』。みことちゃんと踊るのは、湧々座初登場の ここねちゃんf:id:faimil:20171015200544j:image踊りはまだ固いが、みことちゃんが一緒だと舞台に安定感が出る
f:id:faimil:20171020052723j:imageこの日のトークコーナーで、みことちゃんがまだ12歳、花童入団3年目だと知って、今更ながら驚いた。この娘は幼い頃から踊りの素養があり、かつての嘉恵さん・希海さんのように「第3のザ・わらべ」として入団したのだと思っていた。そして月若さんから今回の ここねちゃんまで、実に多くの相方とペアで踊りを披露してきた。身体が大きい分、年令よりも落ち着いた頼れるキャラに見られてしまう。それも大変だろうな、と思う。その一方で、この娘は花童と後に続く娘たちを繋ぐ「なかんちゃん」なのかも知れない、と思ったりもする 

『ドンドン民謡』ーーーあのドンドン民謡を こわらベだけで演じる……そんな時代が来たんだね
f:id:faimil:20171020044259j:imageこれは全国の民謡メドレー。賑やかでタイナミック、花童総力戦!という演目だ
f:id:faimil:20171020044531j:image

 そしてトリは定番、『くまもと音頭』
f:id:faimil:20171020035618j:image観客の皆さんも御一緒に「くまもと くまもと よかところ~♪」

 さて第2部のトークコーナー。今回は こわらベ編、と聞いて「熊八さん、お手柔らかにね」と思っていたら……ホントにお手柔らかだった(笑)  サイコロは振らずに、それぞれ自分の話しやすいテーマを選ぶ
f:id:faimil:20171020044759j:image

午前の部では、みことちゃん・あやかちゃん・すずちゃん。登場の後、座る位置を決めていなかったらしく、しばしウロウロ(笑)
f:id:faimil:20171015192403j:image

まずは みことちゃん、選んだテーマは ①花童にはいったきっかけ

f:id:faimil:20171015192706j:image「3年前、花童の舞台を観て」「踊りを楽しんでくれるお客さんの反応が嬉しい」と落ち着いた答え。私には、やっぱり12歳に見えない


f:id:faimil:20171015192620j:image

あやかちゃんは②しょうらいのゆめ。答えは「料理人」ーーー「得意な料理は?」と熊八さんが聞くと「……?」

熊八さん、その沈黙を見て、「たまにはお母さんのお手伝いもしようね」(笑)

すずちゃんは④たのしかったこと。答えは「おどること」

最年少のすずちゃん、緊張はマックス。鼻から「ふん、ふん…」と音が洩れる。それが不安がる仔猫のようだったーーーYouTubeで観た、こわらベが鳴り物(太鼓とつづみ)を合奏する映像。「ヤー」と間の手を打つ声がすずちゃんだけ「ニャー」と聴こえて笑ってしまった。この娘は花童きっての猫キャラなのかも知れない 

午後の部は、ザ・こわらベ!の、この4人
f:id:faimil:20171020045651j:image
またもや席順が決まってなくて、しばしマゴついた後、この位置に
f:id:faimil:20171019223748j:image

木村姉妹、仕草が一緒f:id:faimil:20171017083626j:image
f:id:faimil:20171017083705j:image身体の傾き加減も一緒(笑)

「では、誰からいきますか?」の問いに、一瞬の沈黙、かなちゃんが率先して手を上げる。この辺はさすがクラーク博士の孫弟子である

選んだお題は①花童に入ったきっかけ。「2歳の時、おばあちゃんに勧められて」。更に②しょうらいのゆめ。ーー「踊りもお囃子も出来るカッコイイ先生になりたい」
f:id:faimil:20171017083919j:imageお次はガラスのハート、れいなちゃん。見ているこっちもドキドキ。お題は②しょうらいのゆめ。「花誠先生みたいになりたい……」声、ちっちゃい(笑)。でも学校のクラブ活動は音楽部。根っから音楽が好きなんだね

ゆうあちゃんは③じぶんのよいところ。答え「踊りが好きで、一所懸命踊ること」ーーー君は踊りが好きなだけじゃない、芸能の神様に愛された神の子なんだよ、と思うけれど、それはまだ、この娘が知らなくてもいい話

f:id:faimil:20171017091731j:image
みかちゃんは④たのしかったこと。「みんなで一緒に踊るところがたのしい」ーーー花童のこいちゃん、緊張して蚊の鳴くような声。この娘たち、踊る時の舞台度胸とトークのド緊張のギャップが凄すぎる
かくてトークコーナーは終わり、「ありがとうございました~」花童名物、膝を曲げた美しいお辞儀
f:id:faimil:20171019223528j:image
そして緊張の弛んだ表情
f:id:faimil:20171019232319j:image

 

さて、話題は前後するけれど、午前の部の終了後、Fさんが興奮覚めやらず、という顔で「どうしたんでしょう、ゆうあちゃん!凄かったですね~」  私「笑顔満開でしたね~」ーーーその演目がこれ
f:id:faimil:20171020045838j:image『ドンドン民謡』

ゆうあちゃん、口を大きく開けて歌いながら、ノリノリで踊る
f:id:faimil:20171020050354j:imageいつもクールなこの娘の豹変ぶりに、Fさん大喜び。この娘たちの素顔まで知っているファンの重鎮、Sさんはその脇で静かに微笑っている
f:id:faimil:20171020050526j:imageこの柔らかな表情、「いとさん振り」が上がったのかな?と思う
その一方で、ただ虫の居所が良かっただけかもね、と思ったりもする(笑)

 

これが10月公演、キーワードは「笑顔!」の一日でした

では、今回はこの辺で。ご機嫌な笑顔でお別れ~ 


f:id:faimil:20171017084044j:image
f:id:faimil:20171017084106j:image
f:id:faimil:20171017084149j:image


緑の丘の赤い屋根 ~ 江剌の風景


f:id:faimil:20170825074110j:image

鹿踊りを待つ間、蕎麦でも食べようとグーグルマップを覗いたら『とんがり帽子の歌碑』という文字が目に入った。これって「緑の丘の赤い屋根~♪」のこと? 岩手と関係あるの?

蔵の白壁通りを歩いて
f:id:faimil:20170824230628j:image
人首(ひとかベ)川を渡る
f:id:faimil:20170825074858j:image人首はアテルイの弟の名前らしい。この辺りは蝦夷(えみし)と大和朝延との激戦地なのだ。勝者・坂上田村麻呂の名は歴史の教科書にも載っているが、敗者・蝦夷の長 アテルイの名はほとんど知られていない。私は岩手に来て初めてその名を知った。それが敗者の歴史、地元に僅かな名残を残すのみーー

橋の向こうに見えてきた
f:id:faimil:20170824230545j:image緑に包まれた赤い屋根

そして『とんがり帽子』の歌碑f:id:faimil:20170824230755j:image

この建物、元は明治初期に献金と寄付金で5年がかりで建築された近代病院
f:id:faimil:20170825080129j:image

その後、資金難で病院は閉鎖、建物の用途は転々として、今は明治博物館となっている
f:id:faimil:20170825081246j:image

 劇作家 菊田ー夫は戦時中、この地に疎開し、川向こうの旅館からトンガリ帽子を眺め、ドラマの着想を得た 

入ってみた。『鐘の鳴る丘』の展示物
f:id:faimil:20170825144610j:image
二階へ
f:id:faimil:20170825081710j:imageさすが明治の木造建築、大径の通し柱がふんだんに。時代が付いて風合いも良い。木造建築は本来、千年の寿命も持ちうるのである

そして最上階、塔の中
f:id:faimil:20170825144823j:image
窓からの眺め
f:id:faimil:20170825081845j:image
f:id:faimil:20170825144942j:image
菊田ー夫は川向こうからこの塔を眺めていた、だからこれは逆方向の視線

 

因みに、岩手にはもう一つ「え?そうなの?」と思わせるスポットがある

遠野から海に抜けて釜石、少し北上して石鎚町。カーナビにこんな文字が
f:id:faimil:20170826112153j:image
ひょっこりひょうたん島~♪
f:id:faimil:20170826112545j:image 

正式名称は蓬莱島。防波堤で繋がれていて、それが遠目には島が進む軌跡のように見える
f:id:faimil:20170825150650j:image

近づくと、島は小さな岩礁で、先端に赤い灯台、後方に水神さま(?)のお宮があるーーー但しこれは震災前の写真である
f:id:faimil:20170825151047j:image

ひょうたん島のモデルには諸説あるが、私は断然ここを推す。何故ならここは
f:id:faimil:20170826114429j:image吉里吉里人』の里でもあるのだ。井上ひさしが何らかの感慨を持って蓬莱島を眺めていたことは間違いない 

 

以下は2013年のブログの再録です

*****

鐘の鳴る丘/チンピラ別働隊(2013-05-06 )
♪緑の丘の赤い屋根
 トンガリ帽子の時計台
 鐘が鳴りますキンコンカン♪
 …
♪鳴る鳴る鐘は父、母の
 元気でいろよと言う声よ
 口笛吹いて、おいらは元気♪
 …
♪お休みなさい空の星
 お休みなさい仲間たち
 鐘が鳴りますキンコンカン
 昨日にまさる今日よりも
 明日はもっと幸せに
 みんな仲良くお休みなさい♪ 

昭和22年から放送されたNHKラジオ番組『鐘の鳴る丘』の主題歌「とんがり帽子」

もちろん、私はまだ生まれていない。 

映画も3部、制作された。
高校生の頃、TVで観た。 

戦災孤児たちのために、安住の地を見つけようと奮闘する青年の物語。

親を失い、悲惨な境遇に喘ぐ浮浪児たちが
「いい子になるんだ!」
と頑張る姿が痛々しい。

でも、「いい子」って……何だ!?

私の時代では、いい子とは、
大人にとって「都合のいい子」。
教育と称して「規格品」の子供を作ろうとする時代だった。
全国の中学校でバカバカしいほど、ガンジガラメの校則が作られ、社会問題として取り上げられていた。

当時見たドキュメンタリー。
不良少年たちの母親が学校に呼び出される。
親たちは教師にペコペコと頭を下げる。
それを見て、不良少年たちは泣いて怒る。
「悪いのは俺たちで、親じゃない!親を謝らせるな!」
親子の情愛がしっかり残っている時代だった。
『鐘の鳴る丘』の子どもたちにとって、「いい子」とは、かっぱらいなどの犯罪を犯さない子。

戦後のドサクサ。社会に余裕のない時代。
保護者のいない戦災孤児は日陰の存在。
犯罪に手を染めないで生きていくこと自体、困難な時代だった。
《余談だが、映画のラストシーン。
クリスマスに子どもたちが和解する。
「クリスマスおめでとうございます」と言ってお互いに頭を下げていた。
まだ「メリークリスマス」が日本に定着していなかったんだね。》


さて、このラジオ番組を熱心に聴いていた青年がいた。
この主人公に続こうと、子どもたちと夢の実現に奮闘する。

この青年は、ラジオの内容が実話だと信じ込んでいた。

主人公に教えを乞おうとNHKを訪ね、フィクションであることを知って落胆する。

だがドラマの作者、菊田一夫に励まされ、ついに夢を叶え、群馬県に施設を立てた。
虚構が現実をリードしたのである。
ドキュメンタリーで、その施設が映し出された。
食堂に並んだ子どもたちが、みんなで「鐘の鳴る丘」の主題歌を歌っていた。

これはいただけない、と思った。
この歌は、自ら口ずさむべき歌であって、歌わされるべきではない。


▷▷▷▷▷

戦後、子どもたちの夢を掻き立てた小説、『少年探偵団シリーズ』

ある人がエッセイに書いていた──

少年探偵団に憧れ、自分も入団したいと夢見ていた。
だが、「チンピラ別働隊」の存在を知って愕然とした。

少年探偵団は良家の子弟の集まり。
夜の活動や危険な仕事は、浮浪児(戦災孤児)を組織した「チンピラ別働隊」が請け負う。

自分のような親のない子は少年探偵団には入れてもらえないのだ──


実際、少年探偵団(富裕層の子)は訓練と称して肝試し大会なんかをやっている。

浮浪児たちは小林少年から「君たちもマジメに生きなきゃダメだ」などと説教されて別働隊になる。

学生の頃、チンピラ別働隊が颯爽と活躍するシーンがないかと数冊読んでみたが、やはり日陰者的な扱いであった。

 

この時代、そんな小説…不遇な少年たちが差別される話…が違和感なく受け入れられていた。

何という、弱者に対して同情心のない世相だったのか。

 

今の日本なら、こんな差別は当然非難される。

しかし、今度は世の中が複雑に成り過ぎた。
正義のあり方を取り違えて、逆差別や悪平等が起きたりしている。

だが、社会が差別に対して敏感になり、話し合う環境さえあれば、世の中が良くなる可能性は充分にあるはずだ………

*****


旅先では「え?あれがここに!?」という「見つけもの」をすることがある。そんな時は記憶の引き出しがコツンと開く。今回はそんな話でした

 

私家版『鹿踊りのはじまり』~ 岩手・江剌にて

 
f:id:faimil:20170817140755j:image

鹿踊り(ししおどり)の存在を初めて知ったのは宮沢賢治の童話『鹿踊りのはじまり』である

約10年前、私はイーハトーヴ(岩手)に住んでいた。ほんの一年ほどだった。その間、「下ノ畑ニ居リマス 賢治」の黒板の字で知られている羅須地人協会を訪ね、賢治が名付けた「イギリス海岸」に行き、賢治の長編詩の如く駅から『小岩井農場』までを歩いた

そして、「鹿踊り」を観た

初めて鹿踊りを観たのは賢治の花巻ではなく、少し南へ下った江剌(合併して奥州市)、「百鹿大群舞」であった

5月とはいえ、暑い日だった。フル装備で20キロもあろうかという装束で跳ね回り、太鼓を打ちならす

f:id:faimil:20170821184054j:image休憩タイムで水分を補給する。演じているのはさぞかし壮健な男衆ばかりであろうと思っていたら、覆いを捲って顕れた顔の中に、まだ幼さが残る少女がいた。ぐっしょりと滴る汗が真珠のようにきらめき、ぜいぜいと口を開けて喘いでいた

私と妻はこの娘に近づき、写真を撮らせてくださいと頼んだ。それが当時中学生のMちゃんだった。その時、もう一人少女がいたのだが、私がMちゃんにカメラを向けるとすうと脇に逃げてしまった

妻はこの写真を元に、当時熱心に習っていた日本画を描いた
f:id:faimil:20170821185404j:imageもっと取材してしっかり描きたい、と言っていたが、この娘の所属する団体名も分からない

ダメモトで行ってみた演舞のイベント。緑豊かな丘の上の公園だった。地名はもう覚えていない
f:id:faimil:20170821190105j:image

公園の端に、他の団体の演舞を熱心に見守る、まだ装束を纏う前の軽装の一団がいた。その中にあの娘を見つけた

演舞後、今度こそ、と近づいて団体名も確認した。写真撮らせて、と言うとまた隣りの娘が離れかけたので「違う違う、君も一緒に!」と二人並んだ写真を撮った。これがMちゃんと同い年のAちゃんだった

団体の世話役にも挨拶し、これから通うんだ、いっぱいスケッチして群像も描きたい。と言っている矢先、転勤で首都圏に移った

どうしても鹿踊りを観たい!と、千葉から日帰りで出かけたのは、江剌の ささら会館での演舞会だった。世話役の菊池さんが歓迎してくれて、観客席に並んで座り、解説付きで演舞を鑑賞した
f:id:faimil:20170821200756j:image

因みに、この地方では菊池さんという姓があきれる程多い。元を辿ると南北朝時代に熊本の菊池一族が移住してきたものらしい

演舞の後、控え室までお邪魔した。そこでMちゃんに件の絵を見せた。両親にも見せたいと言うので預けて、結局そのままになった。妻としても当人にもらってもらえるならそれで良いと思っている

次こそ上手な絵を描きたい。妻は一人で江剌を訪問した。お姉さん格のCさんともその時親しく話をしたらしい

でも、さすがに千葉と岩手は遠い。とても通うことは出来ずにそのままとなった

 

そして

今年の夏期休暇、酷暑から逃げようと北への旅行を考えた。当然のように岩手だった

8月16日、目指すは江剌の夏のイベント、夜の「百鹿大群舞」
f:id:faimil:20170822220321j:image
およそ600キロの縦走。途中、白河が事故で通行止め、ナビに従って高速を降りたら那須塩原まで誘導され、うろうろしている内に解除となってまた高速に戻る、というボケをかまして、それでも江剌に着いたのは3時頃。商店街巡演は5時からだから充分余裕がある
f:id:faimil:20170822221856j:image

お目当ての団体はどこだと探していたら向こうから声を掛けられた。妻は代表さんに事前に連絡していた。この日、Mちゃんがいないのは分かっていた。でもAちゃんはいる。面影はそのままに、今は物怖じしない愛嬌者の女性に成長していた。「大きくなったねえ~」「もう23ですから」 


時間があったので付近を散策した。商店街、パレードのルートで男の子が太鼓を叩いている。門前の小僧なんとやらで、バチ捌きが見事
f:id:faimil:20170820125009j:image

「ぼく~、写真を撮らせて~」と言ったら恥ずかしがって逃げた
f:id:faimil:20170820125054j:image

転んだ
f:id:faimil:20170820125117j:image
「痛いよ~」と泣き出したが、それほどの転びかたはしていない。バツが悪くて誤魔化し泣きをしたのだろう。「ほれほれ、どうした?」お祖父さんが抱き起こすと、また元気に太鼓を叩きだした

 

そして巡演が始まる。鹿踊り勢揃い、壮観な眺め
f:id:faimil:20170822220723j:imageえっへんと仁王立ちの女の子。その視線の先にこの子のお母さんがいる

各団体が分かれて商店街の民家に向かう
f:id:faimil:20170823080456j:image
今年親族が亡くなった家、あるいは○回忌を迎える家の前で、踊りを奉納する。家族が畏まる前に厨子に入った位牌が祀られている 
f:id:faimil:20170823092522j:image

 舞が始まる
f:id:faimil:20170823233315j:image

死者へ向けて、生前愛した家族へ向けて。これは烈しく荘厳な「仏事」なのである
f:id:faimil:20170823234050j:image

スマホで動画を撮ろうとして気がついた


江剌の鹿踊り2017.8.16 - YouTube

鹿踊りの後ろで、女の子が巧みなステップを踏んでいる。左端、この子の目の前にいるのがお母さんである。いつも練習についていって、自然と身に付いたのだろう

大好きなお母さんがカッコいいから真似てみる。身体で覚える。そうして伝統は引き継がれていく

 

巡演の後、百鹿大群舞までの間、ここ江刺では盂蘭盆会のイベントが続く

燈籠流し
f:id:faimil:20170824124519j:image

花火が上がる
f:id:faimil:20170823073905j:image盆踊りの囃子も聞こえてくる

そして7時半を回る頃、鹿踊りは静かに移動を始める
f:id:faimil:20170823074133j:image
f:id:faimil:20170823074345j:image
暗闇に浮かぶ異形のモノの群れ。私たちも息をひそめて後を追う

1 2団体揃っての、百鹿大群舞、メインストリートに百の太鼓がこだまする。圧倒的なボリューム感
f:id:faimil:20170823061914j:image

無言で舞う異形の者。こだまする太鼓の音と共に、何かが降りてくる。トランスする。これが日本古来の仏事であり、神事である

f:id:faimil:20170823232910j:image

 

写真タイム、(人間に戻った)鹿の踊り手に観客が近寄り、思い思いに記念写真を撮る
f:id:faimil:20170817141159j:image
Aちゃんはどこだ?と探す私たちの目の前で、女の子が鹿の顔を覗き込み「あ、お姉ちゃんだ!」と声を上げた。その子とハイタッチをして顔の布を捲り上げたのが……Aちゃんだった
f:id:faimil:20170824185207j:image

妻はAちゃんと並んでパチリ。私が「これぞ鹿踊り!というポーズをとって」とリクエストしたら「え~?鹿踊りって『動き』だから…」
f:id:faimil:20170817141238j:imageパチリ、これがAちゃんの鹿踊りポーズ

 演舞後、装束を脱ぎ、汗だくの姿の踊り手と世話役の皆さんに「ありがとうございました!また来ます!」と声を掛けて宿に向かったーーー

また来ます、いつ来れるかな?でもまた来ます

 

これが私の岩手、私の『鹿踊りのはじまり』の物語

そして『鹿踊りは終わらない』の物語である

 

★★★★★

 

附記

休み明け、岩手の造林作業班の班長の訃報が届いた。病院嫌いで気がついたら肺ガン末期だったらしい。私が岩手で鹿の鎮魂の舞を見ていた頃、この人は集中治療室でいまわの際にあったことになる。周りの人に常に優しく、ー人で苦労を背負いこんでも損をしても、柔和な笑顔を絶やさない人だった。この人ゆえに私は岩手(イーハトーヴ)が益々好きになった……

ここに深く冥福を祈るものである