空はどこから

地味に日記を書いていきます

こわらべ恋ダンス ~ 8月の花童

8月4日、湧々座定期公演の2回目

まずはサムネイル代わり
f:id:faimil:20170807184947j:image河童のきみちゃん

午前と午後2回公演なので、1回目はカメラなしで舞台を観賞するつもりだったけど、この2人の河童があまりに可愛くてーーー  後は撮りまくり
f:id:faimil:20170807185410j:image そういえば、美空ひばりさんの映画デビュー作は河童の子だったなあ、などと思い出したりする

 

この日の演目はこれ
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クライマックスは『北岡祇園夜曲』

ラストは湧々座の定番、観客の歌と手拍子で『くまもと音頭』
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それ以外の演目は全て2人1組の踊りーー私は今回のテーマ、「ライバル対決」と見た

まずは『友白髪祭りの賑わい』

現在のザ・わらベの2トップ、あかねさんと ゆりあさん
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二人で次々と大ネタにチャレンジし、成長振りが目覚ましい。この日も難しい演目、最初は賑やかに踊りつつ
f:id:faimil:20170810183755j:imageラストは老人(友白髪)となって演舞を終える

もう一つ、この演目の見所は、あかねさんの
f:id:faimil:20170810184133j:imageひょっとこ と
f:id:faimil:20170810184224j:imageおかめ

お面をつけると、その者が乗り移ったように身のこなし、身体の表情が変わる。達者になったなあ

 

『水の上』
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花童のレジェンド、くるみ(月若)さんと あやの(月桃)さん。この演目も安定した仕上がり。この二人、踊る姿が対照的だ。すらっと背筋を伸ばした くるみさんは一輪差しのように華やか、一方の あやのさんには踊りに柔らかな丸みがあり、ポケットに入れて持ち帰りたいような愛らしさがある
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この二人の演目で私が観たいのはYoutubeで観た『天神さん』。これは くるみさんが粋な女将さん、あやのさんが演じるのは、子狸である(笑)

 

『民謡七福神
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ガラスのハート、れいなちゃんには芸達者のみことさんを当ててきた
f:id:faimil:20170810190034j:imageれいなちゃん、いつもに増して表情がキリリと引き締まっている。年長のみことさんとがっぷり四つに組み合っている気迫を感じた

 

三部に移って『肥後の殿様』
f:id:faimil:20170810190426j:imageこわらべの2トップ、かなちゃんvsゆうあ
f:id:faimil:20170810190602j:imageこの二人の踊りも対照的だ。ダイナミックな かなちゃんと所作のーつーつが日本舞踊の申し子のような ゆうあ。来たるべき花童の黄金時代を予感させる二人だ。ちなみに私は演舞を観ているだけで、この娘たちの性格を知らない。ホンキで怒ったらどっちの方が怖いだろうな?と思ったりする

 

『伊勢音頭』
f:id:faimil:20170811090452j:imageみことさん再びの登場は あやかちゃんと。あやかちゃんをYoutubeで初めて観たのは、やはり みことさんと二人での『祇園小唄』だった。カチカチに緊張して、中腰の姿勢に耐えきれず膝がぶるぶると震えていた。いつも全力で踊るから身振りも大きい。この日の演目はアップテンポ、全力で跳びはね、腕を振る
f:id:faimil:20170811091233j:image全力だからこそ、この娘の技量は確実にアップしていくことだろう

『磯節河童』
f:id:faimil:20170811091453j:imageこわらべの純正アイドル・きみちゃんは同い歳の すずちゃんと。ずっと末っ子キャラだった きみちゃんも、今は5人目のこわらべ、すずちゃんとコンビになることが多い。更にその下には準こわらべが控えている。末っ子はお姉ちゃんになっていく。幼い故に可憐だった きみちゃんはやがてお姉さんとしての可憐さを身に付けていくのだろう
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ちなみに、午後の部では準こわらべちゃん達が最前列に座っていた。私はまだ玄宅寺公演に行けていないので、この娘たちの踊りを生で観たことがない。今のこの娘たちだからこそ、あの伝説の『江津湖音頭』を踊ってほしい!と願っている

 

さて、二部のトークコーナー。熊八さんをMCに年長さん4人のサイコロトーク

このサイコロをf:id:faimil:20170811093447j:image

放ってf:id:faimil:20170811093541j:image

出た目のお題でトークをする
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お題はこちら
f:id:faimil:20170811093853j:image午前の部、熊八さんが「今回は年長さん4人で」と言ったので、え!午後はこわらべが出るの?と思ったら、午後も無事に(?)年長さんだった

こんな難しいトーク、れいなちゃんや きみちゃんがやるとしたら……見ているこっちも喉から心臓が飛び出してしまう(笑)

実際、年長さんの最年少・ゆりあちゃん。緊張で目が泳いでいて、開口一番「ゆりあちゃんダイジョーブ?」と熊八さんにいじられていた
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 当たったお題は

月若さん →  今がんばっていること。しばし考えた後、「暑さに負けずがんばってます」とゆる~いスタート(笑)

あかねちゃん →  一億円もらったら。「貯金します」花童のさくらさん(と私が勝手に言っている)根っから生真面目

月桃さん →  一億円もらったら。「私も貯金します」という答えは熊八さんに許してもらえず「……お世話になってる人達にお礼します」

この娘たち、ホントにマジメ ーーー  そこがいいんだけど(笑)

ガチガチの ゆりあちゃん、よりによってお題は→  自由。客席から募った質問は「花誠先生ってどんな人?」―ーー  紅潮した頬でしばしの沈黙の後「厳しくて優しい人です……」

厳しくて優しい、は指導者や先輩を誉める時の定番の表現。でもゆりあちゃんは借り物じゃなく、自分の気持ちでこの言葉を導き出したね


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午後の部

月若さん →  自由。熊八さんが最前列の準こわらべちゃん達に質問を振る。三人額を集めて相談するもまとまらず、後ろからお母さんが「好きな食べ物は?」―ーー  月若さんきっぱりー言「きゅうりです!」ん? ここにも河童がおったぞ(笑)
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あかねちゃん →  ここがすごいぞ花童。「髪と化粧を自分でしていることです」

月桃さん →  一億円もらったら。「さあ、面白くなりましたよ」と熊八さん「貯金はダメですヨ」。そして月桃さん、しばらく困った後「花童の劇場を造りたいです。ファンの人がいつでも花童の踊りが観られるように。二階は稽古場にして、稽古する姿も観てほしい」ーーー  お見事です!追い込まれて最高の答えを産み出したね!

ゆりあちゃん →  あかねちゃんと同じ、ここがすごいぞ花童。答えは「踊りで人を笑顔にさせること」ーーー  ゆりあちゃん、トークのコツを掴んだかな(笑)

 

さて、このトーク中、熊八さん「花童の踊りは多彩ですよね。ピンクレディもあったし、恋も踊れるんですってね」

え? そうなの!?

もし花童の恋ダンスがあるのなら、それは是非とも観てみたい! 戦後すっかりアメリカナイズされてしまった日本人の踊りーーー  日本舞踊の美しさを魅せつけるような恋ダンスが観たい!

昔、ひばり・ちえみ・いずみ三人娘が初めて共演した音楽映画『ジャンケン娘』ーーー  劇中、三者三様のバタくさいポップスが歌われる中、クライマックスは ひばりさんのしっかりと仕上げられた日本舞踊だった。これだよ、これが日本の音楽映画だよ!と私は快哉した

 

この日の演目、クライマックスは『北岡祇園夜曲』
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華やかな大群舞、誰を観ても美しい
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背中には各自の名前の入った団扇
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演舞中、数人が客席脇にこぼれ出た。私のすぐ傍で
f:id:faimil:20170811105403j:imageかなちゃん、れいなちゃんが踊っているf:id:faimil:20170811105625j:image

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突然目の前に現れたこの光景、かなちゃん・れいなちゃんが私のために踊っている!(と勝手に思った)
f:id:faimil:20170811110512j:image手を繋いで踊るこの姿

f:id:faimil:20170811110349j:imageこれぞ私の『恋ダンス』 

たぬきの宝箱 ~ 湧々座の花童

日記代わり、と言っていながら私のブログは三月で途絶えていた。是非とも書かなくては!と思える程のネタがなかった。気力が湧かない

その気力を掻き立てたのは………やっぱり花童だったね(笑)

とりあえず、サムネイル代わりにf:id:faimil:20170715201147j:image凛々しいきみちゃん

 スマホのカレンダーに花童の公演を書き込む時、いつも絵文字を付けている。ヒヨコが手を振っているのが目印だ  f:id:faimil:20170717132408j:image

 仙台公演を観に行って以来、ヒヨコが途絶えていた。公演スケジュールが分からず、訪熊の予定が立てられなかった

二月、湧々座で熊八さんに挨拶した時「来年度は公演時間を長くして、しっかりしたものをお見せしますよ」と聞いていた。湧々座は云わば私のホームグラウンド。定期公演だから旅程を組み立て易いのである

そして…4月、5月…いつ花童を観に行けるんだ!?と思っていたら、この情報!
f:id:faimil:20170717132614j:imageこの画像はさっそく私のスマホの待ち受け画面となり、カレンダーには来年3月までヒヨコが並んだ

 さて、前置きが長くなった

 7月、湧々座の花童公演。演目はこちら
f:id:faimil:20170715200807j:imageお久しぶりです熊八さん


『七タ抒情』は仙台で初めて観たf:id:faimil:20170717160958j:image七人の星娘が淡い衣を纏って舞い踊る。清浄感溢れる演目だ。この対極で赤い衣で激しく踊るのが『阿蘇悠久』だな、と思う

年長さん3人がステージに残って『藍の海』
f:id:faimil:20170717161043j:imageこちらは哀感漂う海の精

途中、熊本城の謎を明かすバーチャル3D動画が入って(何しろ湧々座は『学びの施設』なので)……怒涛の第二部へ

第二部は最初からメンバーが登場。毛氈の上で見守る中、次々と演目が披露される
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『七タ~青柳』これぞ「ザ・わらべ』という大人びたー曲を文乃さんと明音さんで 

私のお気に入りシーンはここ
f:id:faimil:20170717162820j:image日本舞踊の持つ緊張感の内、時にハッとさせられるのは指先の美しさ。この文乃さんの嫋やかに張り詰めた指ーー午後の部ではこの指差しを撮りたくて連写した
f:id:faimil:20170717163756j:imageお化粧直しの文乃さんとキセルを扱う明音さん。中学生・小学生の頃から観てきた(YouTubeでだけど)この二人、何とまあ艶っぽくなったことか

それを見詰める妺童たち
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f:id:faimil:20170717164955j:image湧々座のステージは何故か下手側の照明が暗い。でもそのせいか、下手端に座るれいなちゃんの瞳が一際星を湛えてキラキラしていたのが印象的だった

潮来出島』を披露するのは みことちゃんと あやかちゃん
f:id:faimil:20170717170415j:imageあやかちゃん、初見の頃に比べると固さが取れて所作が滑らかになっている、目顔立ちがキッパリした花童きっての美少年(?)である

初見の頃から完成度の高かったみことちゃんは、おそらく既に踊りの経験者だったのだろう。もう少し早く生まれていれば、かつての嘉恵さん、希海さんのように第三の「ザ・わらべ」になっていたんじゃないかと思う

そして河童が登場!
f:id:faimil:20170717171833j:imageゆりあちゃんの当り役『磯節河童』ーーこの娘の踊りはエネルギーの塊り!コミカルな曲、賑やかな曲が良く似合う。一度生でみたいなあと思っているのが『火の国旅情』ーー 「阿蘇は火の山~空の果て~♪」大きな声で歌いながらご機嫌で踊る、私のお気に入りのー曲である

 

お次は「こわらべ」。待ってましたの『おいでまっせ』ーー幼な過ぎず大人過ぎず、今のこわらべにぴったりの演目。今回は華やかに振袖姿で舞う
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何が好きって、この曲には
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f:id:faimil:20170717174823j:imageぽんほこ狸と
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f:id:faimil:20170717175205j:imageカニさんポーズが登場する!

そしてダイナミックな『阿波のうずしお
f:id:faimil:20170717181129j:image文乃ちゃん、姿勢が低い!
トリのー曲は湧々座の定番『くまもと音頭』。事前に「皆さん一緒に歌いましょう」と熊八さんのミニ講習が入る。予習して行ったので無事、三番まで歌えました(笑)
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午前、午後、計2時間。3か月半ぶりの花童、たっぷり楽しめました。そしてこの娘たちは、ちょっぴりおとなになっていました

 

 公演後、空港行のバスに飛び乗って、スマホに撮りためた写真を眺めて思ったこと……

実は先月、スマホを買い換えた。今度は連写機能付きだ。元々カメラオタクではない私は、花童を撮るためにカメラ機能を優先してスマホを選んだ

首を三角に傾げる花童お得意の振り付けも連写で撮れた

 眺めながら、ふと思った

板状の、ポケットに納まるような薄っぺらなスマホ……でもここに、花童の写真と記憶がたっぷりと詰め込まれている

これって……私にとっての「宝箱」だなあ

 

おまけ

前日、夜遅くホテルに入った。翌朝、11時の公演までどうしようか……で思い付いたのが「くまもと音頭巡り」

その3番
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♪楠の香かおる名城の長塀下りゃ洗馬橋

新町~唐人~鍛冶屋町~♪

駅前のホテルから辿ってみた

新町
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 唐人
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鍛冶屋町~♪
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途中、タンタン湧く泉
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「蛇口捻ればミネラルウォーター」と書いてある
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そして船馬橋。欄干を見上げるとーー

ポンポコ狸と
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f:id:faimil:20170717150338j:imageカニさんがおったよ(笑)

星の娘たち~仙台の花童

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岩手県にいた頃、一番遠い現場は栃木県の山間部だった。片道460キロ、東北自動車道を延々と南下する。遠かった。走っていて飽きた。音楽だけでは間が持たなくて落語のCDを積んでいた。同じ演目の同じくだりで何度もア八八と笑った

仙台市に初めて車で乗り入れた時、その道路の複雑さに戸惑った。私は北海道・屯田兵が開拓した町で育っているから、川や岡などの地形の制約がない限り、道路は真っ直ぐ、碁盤の目。仙台は城下町、中心街こそ整備されているが、ちょっと郊外に行くとカーブだらけ。交差点はカーブとカーブが交わっている。なる程、これが城下町――敵の襲来から守る町作り――なのか、と思った

熊本市に初めて車で入った時、直感的に「仙台と似てる」と思った。そこにはきっと(私が住んだことのない)「城下町」の雰囲気があるのだろう

 

その仙台に熊本から花童が来る!

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花童ファンクラブ関東支部――自称(笑)――として、これが行かずにいらりょうか! 3月29日、水曜日。年度末の平日はいささかキツかったけれど、とにかく2ヶ月前から予定を入れた

とはいえ、千葉県と仙台はなかなかに遠い。最初は新幹線も考えたが、勝手知ったる東北道、妻と二人、ドライブと思えば退屈もしないだろうと車で行くことにした。行きは音楽を聴きながら――花童の十八番でもある『芸者ワルツ』に『祇園小唄』(私は はん子姐さんと二三吉姐さんのファン)――『くまもと音頭』や『火の国旅情』など、熊本の曲も流したいところだけど、これはまだ音源持ってない

途中、福島のSAで一服

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あたたら山、頂上は霞んで見えず
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あれが安達太良山 あの光るのが阿武隈川……

そういえば、岩手県高村光太郎の住居跡を訪ねたことがあった。郊外にポツンと残されたアトリエのある木造住宅は、鉄骨ですっぽりと覆われていた。情緒というよりも、何としてもこれ(光太郎の暮らした痕跡)を遺すぞ!という執念を感じた

 

さて花童――『東日本大震災七回忌追善公演・ふるさとの春まつり』

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(記憶を確認する写真がなく、うろ覚えの記載です)

一曲目の『平泉讃歌』など七つの演目中、四曲が おのりく氏の作詞。九州出身、東北の復興支援に尽力し、わずか38才で急逝した――二つの震災を繋ぐキーパーソンであるらしい。会場にはご両親が駆けつけ、MCの紹介を受けて観客席で立ち上がり、四方に丁寧に頭を下げておられた

花童の年長さん3人は最初は袴の壮士、次には打掛の煌びやかなお姫様衣装で舞い、凛々しさと華やかさをステージいっぱいに表現した

ステージ中央には円形の台が設置され、後方にはひな壇が組まれている。それらを立体的に利用して奥行きのある舞踊が展開する

こわらベ四人の『おてもやん』は円形の台にかなちゃん、両サイドにゆうあちゃん・れいなちゃん、そして後ろのひな壇できみかちゃんが踊る。遠近法も手伝って、きみちゃんは増々華奢で、遠くの星・小さな妖精を見るようだった

六曲目の『七タ抒情』では退場際、照明が落ちると、灯籠と衣装から小さな星がキラキラと瞬いた

リストに『田原坂』があるのをみて、YouTubeにあった ゆる~い殺陣が観られるかな?と思っていたら、この曲で花童は登場せず、そして次の曲も――結局三つの演目が花童抜きだった

う~ん、ここまで出かけてきて、四曲だけではチトつらい。後はエンディング待ちだなあ

 

で、2部のミュージカル『オルゴーランド』

これは一言でいうと(こんな括りかたで良いかどうかは分からないけれど)テーマは『銀河鉄道の夜』――亡くなった愛しい者と旅をするメルヘン――である

劇中、様々な異形の者が登場する。その終盤、アンパンマム――人々の悲しみを吸い取っては眠りにつく、癒やしの母性――が現れる

そして、花童が白装束で静々と登場する

f:id:faimil:20170330173355j:image円形のステージに 立つアンパンマムと、それを取り囲む七人の白い妖精

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その練習風景

(写真はいずれも制作スタッフ・濱中文夫さんのFBからお借りしました)

『星娘』という言葉が頭に浮かんだ

ここは仙台……七夕―星祭り―亡くしたものへの追慕

演出者の意図は分からないが、今回の花童のコンセプトは星娘だったんだな、と勝手に思う。そして私もまた、そんな花童を観るために、360キロの道のりを駆けてきた

 

さて、話は第一部に戻って――年長さん3人とMCとのトーク。並んだ背の高さが あやのちゃん→ゆりあちゃん→あかねちゃんで斜めに一直線。いつの間にか、あやのちゃんの背丈が一番小さくなっている。あやのちゃん、生で観るのは初めて。その存在感、艶のある踊りが印象深かったので、意外と小柄だなあ、と思った。いや、あかねちゃん・ゆりあちゃんが伸びたんだ、背丈も伎倆も

 トークの中で、花童はみんなで折った千羽鶴を持参してきた、という話題となった

その千羽鶴を抱きかかえて舞台袖から きみちゃんが登場する――会場中から「ほう~」という感歎の声が洩れた

宙を進むような揺れのない歩み方。白い衣装に色とりどりの折鶴を纏うように巻き付けている――その姿は天女が使わした童子のよう――小さな女の子は愛らしいに決まっている、でもその娘が日本舞踊の所作で淑やかな仕草を見せたなら――それはもうただの愛らしさを超えた、何か別のもの。これが日本舞踊の底力、鍛練のたまものなのか……

千羽鶴はその後、ロビーの募金箱の脇に飾られた。身近に見ると、思いのほか小さくて驚いた
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帰り道は音楽をかけず、余韻に浸りながら。花童の踊り、もっとたくさん観たかった、とは思う。でも、仙台で観た花童=星娘。結果として、満足だったな……とも思う

柴又のさくらさん

柴又は私の好きな東京である

昨年の盆踊りでは、いにしえの「東京市」の面影を求めて、帝釈天での盆踊りに「通った」w

京成線・柴又駅前には、柴又から「旅立つ寅さん」像がある。18年前から「ー人で」立っていた。そして昨日(25日)、寅さんファンの念願が叶って、「見送るさくら」像が誕生した!
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もちろん、ここは何度も訪れている。これは昨年9月の『柴又宵まつり』

f:id:faimil:20170325072017j:image寅さんの目の前にチンドン屋さんが現れた

寅さん像に群がる子供たち
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すっかり懐いてる(笑)f:id:faimil:20170325072002j:image

さて、除幕式当日。やっぱり田舎者気質の私達、東京の人混みを甘く見ていた。20分前に駅に着いたらこの状態 f:id:faimil:20170325181219j:imageなんも見えん(汗)

かろうじて、桜色のベールを掛けたさくら像の頭が見える

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そしてさくら=倍賞千恵子さん

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山田洋次監督が微かに見えた
f:id:faimil:20170325180641j:image(この写真、妻からもらった。ハートマークは妻が自分のSNS用に加工していた)

「見えないけど、音が聴けるだけでも」――かつてスタンディングのライブ会場で、隣に立っていた女性の言葉を思い出した

寅さんファンに混ざって、みんなで監督とさくらさんの挨拶を聞く……そう思うと、やっぱり満足感が湧く――集まった人々の『男はつらいよ』への想いの軽重は様々としても

さくら像のポーズをどうするか? そのイメージを決めるために山田監督はそのシーンのシナリオを書いた

倍賞さんは、その初々しい姿を「これは妹さくらね」と評してから、製作中に工房を訪ねて像にサインをした、というエピソードを明かした

f:id:faimil:20170325180939j:imageサンダルに『さくら』――「これは倍賞千恵子ではなく、諏訪さくらが書きました」

式典の後、囲み取材。観客が抜けていくなか、やっと前に進めた

「なんでい、さくらばっかりモテやがって」f:id:faimil:20170325180703j:image寅さんの僻んだセリフが聞こえそう(笑)

一旦抜けて昼食を取り、2時過ぎに出直した

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これを確認したかった。さくらの視線の先の寅さん
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寅さんの視線の先のさくら
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そこにどんな感慨を抱くのか……ファンの想いは千人千様

 

以下は2015年3月に書いたブログ――これが私にとっての『寅とさくら』です

🌸🌸🌸🌸🌸

泣いているんだ兄さんは ~ 寅とさくらの物語

男はつらいよ」の原案は「愚兄賢妹」――
山田洋次監督が語っていた。

これは私が好きなユーモア小説家、佐々木邦の代表作「賢兄愚弟」のリスペクトである。
つまり「男はつらいよ」は賢妹がいて成立する。愛する妹を悲しませるから、兄(男)はつらいのである。


どうせ俺らはヤクザな兄貴
分かっちゃいるんだ妹よ
意地は張っても心の中じゃ
泣いているんだ兄さんは……


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私には女きょうだいがいない。
つまり、若い娘さんと生活を共にしたことがない。
もちろん、心配してくれる娘さんもいなかった。

だから、さくらは理想像である。
こんな妹を困らせて
「お兄ちゃん!」と叱られてみたかった。

寅さんシリーズは、三作目と四作目のみ、山田監督がメガホンを取っていない。
そしてこの二作品では、さくらがほとんど登場しない。
威勢の良いオアニイサン、フーテンの寅は賑かに活躍するが、私には物足りなかった。

このシリーズの裏コンセプトは「妹はつらいよ」
これは寅さん映画であると同時に、さくらの映画なのである。

寅さんは誰かに手紙を書くとき、さくらのことをいつも「愚かなる妹」と書く。
ある時、寅さんは さくらの前でそれを読みあげる。文面には愚妹、愚妹と連呼されている。
さくらはそれを聞いても「いやあねえ」とひと言――怒りも笑いもしない。
度量が桁違いに大きいのだ。

何十作目の時だったろう
山田監督がインタビューに答えていた。多分、何作目まで作るのか、というような質問だったと思う
「……さくらもすっかりオバサンになっちゃって」
会話の脈絡もなく、監督が言った。しかもインタビュー中2回も。

理想の さくら を最も追い求めたのは、監督自身――さくらに会いたくて寅さんシリーズを作り続けた、そんな気さえする。

山田監督の初期の作品には「馬鹿が戦車でやって来る」とか「なつかしい風来坊」とか、云わば寅さん系のキャラが活躍する喜劇が多い。
しかし、そこには「マドンナ」はいても「さくら」がいない。
山田喜劇は 
さくら=心で泣いてくれる賢い妹 
 によって完成するのだ
――あくまで個人的な見解ですよ

今、BS-ジャパンで週一回、土曜は寅さん!と銘打って「男はつらいよシリーズ」を放送している
私の印象深かった名セリフは何話目だろうと観ていたら、第8話だった。

とらやの2階、寅さんが鞄に着替えを詰めている。
さくらが上がってきて、寅の脇に悄然と座る
「行っちゃうの?」
「さくら、あんちゃんみたいに、ふらりと旅に出たいと思ったことがあるか?」
「あるわよ……そしてこんな木枯らしが吹く夜に、ああ、今頃さくらはどうしているかな、寒い思いをしていないかな、って……心配させてあげたいわよ」

凛々しく清潔感に溢れ、情は深いが媚びるところがない。
聖女と言ってしまうとそれまでだけど……
文学的(?)に捻って考えてみる。

こんな立派な妹がいたら、愚かな兄はヤンチャして、ダダを捏ねるしか、やりようが無くなってしまう。
立派になるんだ――自慢の兄さんになるんだ――と夢を描いても、生来の怠け者、挫折を繰り返す。
愚兄には、妹を困らせることしか愛情を伝える手段がないのである。
心で泣いて詫びることしか出来ないのである。
つまり、さくらとは男の理想像でありながら――賢く清潔過ぎるがゆえに――
実は男を挫けさせる、希代の悪女なのかも知れない。

と、一応の結論が出たところで――
自分の身に置き換えて、つらつら思う……
愚妻で良かったw

 

🌸🌸🌸🌸🌸🌸

 

おまけ――

さくらの魅力は理知的なおでこ。真面目で清潔感溢れるキャラクター

話は飛ぶけれど……

花童を知った頃、まだメンバーの名前が分からなかったので勝手に綽名で呼んでいた

この娘(あかねちゃん)を見たとき思った
f:id:faimil:20170326102740j:imageあ、さくらちゃんがいる!(笑)

銀の滴、金の滴 ~ こわらべ旅情

次に花童の舞台を観るのは3月末の仙台である。それまではYouTubeを観ながらわずかな記憶を辿るしかないのである

『長崎旅情』――これは2月の初午をどりで初めて観た

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かなちゃん・れいなちゃんが大きな銀の玉がついた杖を持って登場する。首まわりで白い襟がひらひらしている

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これ、オランダ風の飾りなのかな。長崎だもんな――長崎、出島、オランダ、カピタン、かすていら――行ったことない。私が長崎に持っているイメージってそんなもの

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あの玉はなんだろう?

龍の玉じゃないの?ほら、龍の舞いで先頭に玉を掲げるでしょ、と妻。こちらも北海道育ち。カピタンの襟(西洋)と龍の玉(東洋)――うーん異国情緒だねえ、と何も分かっていない

 

さて、かなちゃんと

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れいなちゃん

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YouTube動画では2012年から登場する。さすがに幼かった。幼いゆえに良く似ていて、最初は見分けがつかなかった

「双子じゃないかな」と夫婦で話していた。

「じゃあ、金ちゃんと銀ちゃんだね」――当人たちに知れたら怒られそう

もちろん今ははっきり見分けがつく。ダイナミックに踊る「動」の かなちゃんと、柔らかな物腰の「静」の れいなちゃんである

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東日本大震災七回忌追善公演(3月29日)まであと10日あまり

仙台の舞台で何を演るかな?と考えたりする

『おてもやん』は熊本の看板曲、まずこれは演るだろうな。これに『あんたがたどこさ』も絡めるかも知れない。『五木の子守唄』はどうだろう――東北の人が間違いなく知っている「ザ・熊本」はこの辺だろう。

締めの曲は『三百六十五歩のマーチ』と予想する。熊本出身「水前寺」さんの名曲だ

清正公さんを称える曲も良いと思う。どちらも城下町、熊本にとっての清正公、仙台にとっての正宗公――城下町の人々の名君を誇る情緒には相通じるものがある。これが岩手となると、殿様よりも宮沢賢治、もう何かっていうと賢治と銀河(笑)

『くまもと音頭』の冒頭の歌詞「杜の都の名物の~♪」を聴いたとき、あれ?と思った。杜の都って仙台じゃなかったっけ?

杜とは、「森」に対しての「里の自然」のことらしい。自然豊かな城下町――熊本は確かに「杜の都」である

 

長崎旅情――今は玄沢寺での動画がアップされていて、繰り返し観ている

長崎の異国情緒、私には異国過ぎて曲の由来も何も分からない

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では、北海道らしい「異国情緒」って何だろう?

勝手に思うのは……

銀のしずく ふるふるまわりに

金のしずく ふるふるまわりに

この二人がもし、アイヌの装束を纏って踊ってくれたら、さぞかし可憐だろうな、ピリカ(美しい)だろうなあ

道産子の私は、そんなことを夢想したりするのである

 

東京の熊本~熊電とメトロ

先月の熊本

花童の舞台は湧々座だけだから、熊本城界隈で用が足りるね、と思っていたら、妻が不平を言った。どっか別の処も見たい、と言っても足を伸ばすほど時間もないし……漱石の家でも行く?

そんな中、どこで入手したのか妻がスタンプラリーのパンフを見つけてきた。熊電と東京メトロをハシゴして、ANAの搭乗券の控えを添付したら、抽選で羽田-熊本の航空券が当たる――なんとまあ、我々にぴったりの企画!

初日、さっそく藤崎宮前駅でスタンプゲット!……と思いきや、上段の応募用紙の欄を見落として控えの欄だけ押して帰る――というボケをかまして、夜に作戦会議。こんな時、いつものん気な妻は張り切って分刻みの計画を立てる

11時には湧々座に着かなければならないから、朝イチで北熊本へ行って……

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熊電、初めて乗った。特別仕様、外も中もくまモン尽し!

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くまモンの表情って、こんなにバリエーションあったっけ?
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日曜の早朝なので乗客は疎ら、車内も散策し放題!と舞い上がってるペアが……私達の他にもうー組いた(笑)

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車内でスタンプゲット

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そして、漱石さんと会う
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北熊本駅漱石が教師として来熊した時、最初に降り立った駅である

さらにここから『草枕』の舞台となった小天温泉までの遊歩道がある
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冒頭の一節があまりにカッコイイので『草枕』は学生の頃読んだ。でも舞台が熊本、という記憶は全くなかった。北海道を出たことのない私にとって、北海道以外はみんな、馴染みのない「異郷」だったのだ

熊本編ラスト、熊電のアンテナショップ

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スタンプ欄を埋めて景品をもらう

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その内のーつ、Cool SOSEKIの手拭い
f:id:faimil:20170310121109j:image白い柄を良く見ると、草と枕で「草枕」……センスが有るんだかないんだか(笑)

🚃🚃🚃🚃🚃

東京編は3月4日。前日、気の弛みから夜更かしして、出発は12時過ぎ

もうさ、永田町なんてうろつかなくていいよ。パワースポットで有名な清正の井戸もやめやめ――永田町駅、スタンプだけ押して直ぐにメトロへ。北参道駅も同じ
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そして護国寺駅から徒歩十数分、散策するならここ!――松聲閣
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清正の後、肥後を治めた細川家の江戸屋敷。その後、学問所となった

二階に上がると「よへほ灯籠」が飾ってあった
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そして庭園――なにやら水前寺成趣園を彷彿とさせる

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でも、水は緑色に濁っている。ここは東京……水前寺公園 清水でタンタン~♪  とはいかないね

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そんな中、印象に残った水琴窟
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柄杓で水を垂らすと地中の壺に水滴が落ち、壺の中で反響する
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竹筒に耳を当てると……f:id:faimil:20170310121212j:imageティン・ティン・ティン……キキキキ、キーン

一服の清涼剤。張り詰めた弦をつま弾くような、澄んだ音色が聞こえてくる

さて、この日はうららかな晴天
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男の子が3人、冬枯れの芝生の中を駆け回っていた
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 まだ寒いのに。元気だね、水遊びしてる

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と……良く見ると下半身が肌色。その内の一人がパンツまで脱いでいる(笑)

 帰り際、庭園の出入口で説明板を読んでいると、この子達が駆け出してきた

その濡れた姿を見て「風邪ひくよ~」と妻。

「池に落っこっちゃったの」

「お尻出してたでしょ!」

「え~?見てたのお~?」頓狂な声を上げて、露路に駆けていった。一人はお尻を出したまま(笑)

 

 銀座や新宿ばかりが「東京」ではない。それは私の嫌いな東京。毛穴の奥までくすんでしまいそうだ

でもこの子達には、確かな息吹を感じる。人の営みとは、こういうものだ

こんな東京もある――或いは、ここは「東京」の一画にぽかりと現れた「熊本」だったのだろうか

銀座くまもと館に着いた頃は陽が暮れていた
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東京編もスタンプ完了

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貰った景品のーつ。メトロ&くまもとの手拭い
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でも、私の目当てはWチャンス。東京-熊本の航空券……当たったら

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 一回多く、熊本に行くよ~

もちろん、花童 目当てでね!

「忘れない」ということ

正しいことをしている、というのとは違う。どこか偽善を抱えながら、已むに已まれず、という意識がある。無理なく出来るレベルだから続いている、ということもある

3.11をどう過ごすか?

あの翌年は岩手のアンテナショップ『いわて銀河プラザ』(東銀座、歌舞伎座の斜め向い)で黙祷した。その後、会社が3.11を『災害発生時訓練の日』と決めたので、アンテナショップには行けなくなった

今年は土曜日。「どうするの?」と妻が尋ねる。それは「当然、行くんでしょ?」という意味だ。私たちはわずか1年3ヵ月とはいえ、岩手で暮らしたことがある。岩手は正にイーハトーヴだった。私たちは賢治を感じ、鹿踊(ししおどり)を愛した

そして、今日の『いわて銀河プラザ

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そばっちがスキーを履いていた
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14:46の数分前――今回もテレビが設置され、式典の映像が流れている
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涙ぐむ人。ああ今日がその日か、と集団に加わる人。ちょっとすいません、と人垣をすり抜ける人――

そして14:46、黙祷

f:id:faimil:20170311215050j:image銀河プラザにあった岩手日報社の郷土本。知りたくて買った……と同時に、読むのが気が重かったりもする

 

以下は私がブログを書き始めて最初の3月を迎えた時――2013年の記事の再録である

 

↓↓↓

「忘れない」ということ

長塚節(たかし)の農民小説『土』
学生の頃、読んだ。
貧しい農民の生活を淡々と描いていた。
文庫本一冊なのに、やけに長く感じた。挫折しかけたが気力で読み切った。
「あとがき」に漱石が文章を寄せていた。
「自分の娘たちが年頃になり、贅沢をしたい遊びたいと言い出したら、長塚節の『土』を読ませる」
「世の中には、面白くなくても読んでおくべき本があるのだ」
ひっくり返った。さすが漱石。ここまで読んでよかった。

3月11日、私は東京のオフィスにいた。
ヘルメットを被って皆で駐車場に避難した。
総務の女の子が、片手に社長印の入った小箱を持っていた。
「サラリーマンのカガミ!」と皆で褒めた。
妻と愛猫が無事なことはメールで確認が取れていた。
帰宅を諦めた連中はコンビニでカップラーメンやアルコールを買い込んだ。
帰宅組は社用車を動員して方向毎に乗り合わせることになった。

千葉方面の一台目。まず女性を乗せて地理に明るい奴を運転手につける、と数えると、まだ一人乗れる。
先輩と「先に乗りなさい」「いえ、○○さんより先に乗れません」と譲り合っていると、
私たちの前を脇目もふらず通り過ぎ、女性よりも先に車に乗り込んだ年配の男がいた。
私たちは驚かなかった。それは日頃の姿から想像できる、その人らしい行動だったからだ。

家に着くまで6時間。
しかしそれは、行列をなして歩いている人たちより遥かに快適であった。
「何だか申し訳ないね」
私たちは車の中で話し合った。

それが私の被災体験。パロディのように軽い。

岩手に住んでいた頃からの知り合いは皆、無事だった。電気、水道が止まったのは難儀したようだが、元々山仕事系なので、津波の被害にあった人はいなかった。

岩手のアンテナショップ「いわて銀河プラザ」は銀座の、歌舞伎座の斜め向かいにある。
ここに来た時は、よくジャジャ麺を買っていた。
店が再開したと知り、募金に行った。

休憩コーナーには分厚い「避難者名簿」が何冊も置かれていた。
その名簿を食い入るように眺め、ページをめくる人たちがいた。

それが、私が初めて眼前で見た「被災の現実」だった。

テレビを始めとする各種メディアが、被災された方々の
今なお安定しない生活
疲れていく心の内
を伝えている。
それらの情報を見るか見ないかは人それぞれだ。

しかし、私は漱石の言葉を思い出す。
世の中には
「見たいか見たくないか」ではなく、
「見なければならないもの」がある。
無関心は「消極的な暴力」なのだ。

今日、銀座で小さな写真展を訪れた。
都会のおしゃれなビルの最上階でひっそりと開催されていた。

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瓦礫の中、被災地(陸前高田)の人々の素直な表情を映し出す写真たち。
それは無関心を装う都会(銀座)に似つかわしくなく…だからこそ逆に、似つかわしいとも思えた。
こんな風に日本中(世界中)のあらゆる場所に、震災の記憶が静かに深く染み渡っていけば良い。

私は「忘れない上手な方法」とは何か、考えている。

↓↓↓

 

このブログを書いてから4年が経った

そして私は、ただ年だけを取った